「とにかく迫力があるバイクに乗りたい」
「スピードよりもどっしりとクルージングがしたい」
「バイクはデザインと雰囲気とファッション性」
このような好みをすべて満足させるバイクジャンルが「アメリカンバイク」です。
結論、バイクはスピードよりもデザインと迫力を重視する人にはアメリカンバイクがおすすめです。
この記事ではアメリカンバイクの魅力や選び方、排気量別のおすすめ車種を解説していきます。
読み終わるころには乗りたいアメリカンバイクが出てきているはずですよ。
バイクの購入や乗り換えを考えてる方はぜひ参考にしてみてください。
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アメリカンバイクの定義と特徴
アメリカの広大な大地を快適に移動するために生まれたのがアメリカンバイクです。
代表的なメーカーはハーレーダビッドソンで、世界中のアメリカンバイクの手本になっています。
どのバイクをアメリカンと呼ぶのかは人によって曖昧なので、本記事では「ハーレーが作ったようなスタイルのバイクはまとめてアメリカン」と定義しています。
アメリカンとクルーザーの違い
結論から言って、日本においてはアメリカンとクルーザーに明確な違いはありません。
欧米ではハーレーのようなバイクをクルーザーと呼びます。
しかしハーレーがアメリカから日本に入ってきた際、日本国内ではハーレーを「アメリカンバイク」と呼び始めました。以降、ハーレーのようなロー&ロングのスタイルのバイクをまとめて「アメリカンバイク」と呼ぶようになったのです。
「この年代以降のバイクはクルーザーだ!」など人によって認識の違いはあるかもしれませんが、基本的に日本ではアメリカンとクルーザーは同じ種類のバイクと考えて問題はありませんよ。
基本構造と性能面
アメリカンバイクの基本的な構造は下記の通り。
- 悪路を長距離走っても疲れないシート
- ソファーに深く腰掛けたような楽な姿勢が取れるポジション
- パワーよりトルクと鼓動感を重視したエンジン
- ロー&ロングな車体構成
- 軽量化よりもスタイリング重視のデザイン
全体的に大きく重く長いのが特徴で、重量感のある車体をトルクのあるエンジンで走らせるのが基本的な構造です。
性能面は、
-シート高が低いため足つきが良く扱いやすい
- 座りやすいシートとポジションは長距離でも疲れにくい
- エンジンは低速からトルクフルでスーパースポーツとは正反対
- ロー&ロングなボディは直進安定性に優れる
- タンデム性能は全てのバイクの中でトップクラス
といった形で、どこまでも続くような直線は得意分野ですが、ワインディングロードのような曲がりくねった道は少し苦手です。
スタイルの種類
アメリカンバイクには多くのスタイルがあり、オーナーごとにカスタムで個性を表現できます。
新車の時点で完成しているメーカーカスタムや、大掛かりな改造をしないと実現できないものまで様々。
ここからはアメリカンバイクのメジャーなスタイルを5つ紹介します。
クラシック
▲2008年式ヤマハDragStar Classic 1100
トラディショナルかつボリューミーなスタイルで、目立つ特徴は下記の通りです。
- ディープフェンダー
- ワイドハンドル
- ふわふわで幅広いソファのようなシート
- リジッドフレームを再現したフォルム
リジッドフレームとは「リアサスペンションがないフレーム設計」のこと。
昔のクルーザーのスイングアームはメインフレームと一体で上下には動かず、自転車のように振動やショックをシート下のスプリングで吸収していました。
▲ハーレーのリジッドフレームのモデル 引用元:https://endo-auto.com/blogs/soldout/37160/
現代のクラシッククルーザーはリジッドフレームのような見た目にするために、リアサスペンションをわざわざシート下に隠して外から見えない設計にしています。
▲ソフテイルシリーズのフレーム 引用元:https://harley.balcom.jp/shop/hiroshima/143055.html
もちろんリジッドフレーム風なのはデザインだけで、シートの奥に隠れているリアサスペンションはしっかり機能しています。
ドラッガー
▲1985年式ヤマハVmax1200
1980年代にアメリカで流行っていた「ドラッグレース」で勝つためにカスタムされた車両がドラッガーのルーツです。
ドラッグレースとは1レース約10秒で終わる直線のみのレースで、パワーと直進安定性が勝敗を決めます。
引用元:https://handl-mag.com/news-210210-jdster/
ドラッガーの特徴は下記の通りです。
- ドラッグバーハンドル
- ミッドコントロールステップ
- コンパクトなポジション
ミッドコントロールステップとは、ネイキッドなど普通のバイクと同じ位置に取り付けてあるステップのこと。
急加速に対応するためにアメリカンというよりも、アメリカンとネイキッドの中間になっているのがドラッガーのポジションです。
「ピックアップの良いエンジン」や「適度にスポーティーなポジション」など、乗ってみると意外と扱いやすいので「オールマイティに使えるクルーザー」として広く認知されているスタイルです。
チョッパー
▲2015年式ハーレーダビッドソンXL1200V Seventy-Two
背の高いハンドルと長く伸びたフロントフォークが特徴で「チョッパー」という言葉を知っている人も多いはずです。
「イージー・ライダー」で一気に知名度が上がり、ほかにもフリスコなど様々なスタイルに派生。
「イージー・ライダー」とは日本で1970年に公開されたアメリカ映画で、劇中のバイクが出てくるシーンが多くの日本人を魅了しました。
引用元:https://cinemore.jp/jp/erudition/896/article_897_p1.html
チョッパーとは「チョップ(切る)」という言葉が由来で、大きく重いクラシックスタイルのバイクを軽量化してスピードアップするために生まれました。
- フェンダーや各部パーツを切り取って軽量化
- ロングフロントフォークで直進安定性アップ
これらの効果で直線のスピードを稼いだスタイルなのですが、現代では高性能化よりもファッション性を重視しています。
ボバー
▲2017年式ハーレーダビッドソン FLS Softail Slim
「ダートトラックレース」がルーツなのがボバースタイルです。
ダートトラックレースとは不整地で構成されたトラックを周回する競技で、モトクロスのようにジャンプしたりはしません。
オートレースのダート版のように言えばわかりやすいはず。
引用元:http://www.zokeisha.co.jp/burning/news/5637
- バーハンドル
- ショートフェンダー
- リジッドフレーム風デザイン
- ダート風タイヤ
上記とあわせて軽量化のためにパーツを最小限まで減らしているのがボバースタイルの特徴です。
パーツを外して軽量化&走行性能アップを狙っているのはチョッパーに似ていますが、出来上がったポジションにかなり違いがあります。
少し土のにおいがするところがボバースタイルの魅力ですね。
バガー
▲2007年式ハーレーダビッドソン FLHTC Electra Glide Classic
大型のパニアケースやトランクが搭載されているのがバガースタイルで、由来は「バッグがついているバイク」です。 バッグといってもハードケースがついているものや、カウルデザインの一部になっているものまで様々。
▲2014年式 STRATOLINER DELUXE
革製のバックを両サイドにぶら下げてもバガーと呼べそうですが、基本的にはハードケースがついているもののみをバガーと呼びます。
アメリカンバイクの魅力
今から何十年も前に作られたバイクが支持され続けているのは、時代が変わっても魅力が色褪せないからです。
ここからはアメリカンバイクの魅力を解説します。
昔から不変のスタイリング
▲ナックルヘッド(1936〜1947年)ハーレー初のOHV式のV型エンジン 引用元:https://dig-it.media/lightning/article/671946/
アメリカンバイクは1930年代に基本的な形が完成しています。
オンロードバイクは流行りによって形を大きく変えていくので、10年後に価格が大幅に下がることがあります。
対してアメリカンバイクは何十年も昔から形は変わりませんし、むしろ古い方が価値が高い傾向があるほどです。
「年式的には古くても古臭く感じないこと」がアメリカンバイクの大きな魅力の一つ。
割高に感じる中古バイクを買っても、売るときには価格が上がっている可能性が十分にあるのがアメリカンバイクなのです。
カスタムベースとして魅力的
アメリカンバイクはカスタムしてなんぼと言って良いジャンルです。
- クラシック
- ドラッガー
- チョッパー
- バガー
- ボバー
などのスタイルはユーザーがカスタムして生み出したもの。
世界中のカスタムビルダーによって多くのモデルが制作されて、現在も新しいコンセプトやデザインが生まれ続けています。
引用元:https://www.bikebros.co.jp/vb/american/afeat/kandw-chopper/
普通のバイクは「メーカーはただバイクを作り、ユーザーはただ乗って楽しむ」
アメリカンは「メーカーが作ったバイクをカスタムビルダーがさらに仕上げる」
メーカーとユーザーがカスタムによってコミュニケーションしながら進化するのが、アメリカンというジャンルの文化なのです。
アメリカンバイクは不況知らず
アメリカンバイクはいつも販売上位にランクインしてきました。
2010年以降は主にハーレーダビッドソンが、年間ランキング上位に2車種ほどランクインし続けています。
日本が不況の時期に国産車を抑えて外国車が販売上位に入るには、よほどの魅力が必要ですよね。それほどハーレーなどアメリカンバイクは不動の人気があるということです。
日本国内販売ランキングトップ10には、毎年2〜3台はハーレーがランクインしていることからも人気の高さが分かりますね。
おすすめ250アメリカンバイク5選
ここからは排気量別におすすめアメリカンバイクを紹介していきます。
まずは250ccからです。
Rebel 250/Honda【令和に復活した元祖クルーザーブームの立役者】
(スペックは2020年3月発売レブル250のもの)
型式 | 2BK-MC49 |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 545,000円 |
カラー | マットジーンズブルーメタリック |
全長(mm) | 2205 |
全幅(mm) | 820 |
全高(mm) | 1090 |
シート高(mm) | 690 |
車両重量(kg) | 170 |
総排気量(cc) | 249 |
最高出力 | 26PS/9,500rpm |
最大トルク | 2.2kgf・m/7,750rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・単気筒・DOHC |
燃費 | 46.5km/l(60km走行時)、34.1km/l(WMTCモード値) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量(L) | 11 |
旧型レブルから20年ぶりに復活したレブル250は2017年に発売されました。
フレームをレブル500と共有し、迫力のあるボディを獲得。 エンジンはCBR250Rなどに使われている信頼性の高い水冷単気筒エンジンを採用。
エンジンはそのまま共有したのではなく、クルーザー向けに専用のチューニングを施し低速域が厚めに調整されています。
レブル250は人気が爆発し、発売した翌年の2018年から2021年まで、国内250ccクラスの販売ランキングトップを4連覇。
一時期は注文しても数ヶ月待ちの状態で、一時期は中古価格が新車価格を超えるほど高騰していました。
クルーザーとしての基本部分はしっかりと設計しつつも、54.5万円という手ごろな価格設定なのも人気の秘訣ですね。
ドラッグスター250/YAMAHA【国産250ccアメリカン最強のベストセラー】
(スペックは2016年3月発売モデルのもの)
型式 | JBK-VG05J |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 594,000円 |
カラー | ブルーイッシュホワイトパール1 |
全長(mm) | 2320 |
全幅(mm) | 935 |
全高(mm) | 1070 |
シート高(mm) | 670 |
車両重量(kg) | 160 |
総排気量(cc) | 248 |
最高出力 | 20PS/8,000rpm |
最大トルク | 1.9kgf・m/6,000rpm |
エンジン形式 | 空冷・4ストローク・V型2気筒・SOHC |
燃費 | 51.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料タンク容量(L) | 11 |
250ccクルーザー界で高い知名度を誇るドラッグスター250は2000年に発売されました。
生産終了してから数年が経ちますが、今でも「250ccで一番オススメなアメリカンバイクは?」と検索すると高確率でランキングされていますね。
見た目の割に軽量で女性にも扱いやすく、全方位に隙のないアメリカンバイクとしてロングセラーとなりました。
250ccアメリカンとしては最も成功したモデルと言えるでしょう。
ドラッグスター250はクラスナンバーワンのスタンダードクルーザーとして、これからアメリカンに乗りたい人におすすめしたいバイクです。
V-TWIN MAGNA/Honda【エントリーモデルのスタンダード】
(スペックは2006年11月発売モデルのもの)
型式 | BA-MC29 |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 598,500円 |
カラー | グラファイトブラック |
全長(mm) | 2315 |
全幅(mm) | 880 |
全高(mm) | 1065 |
シート高(mm) | 690 |
車両重量(kg) | 184 |
総排気量(cc) | 249 |
最高出力 | 27PS/10,000rpm |
最大トルク | 2.3kgf・m/7,500rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・V型2気筒・DOHC |
燃費 | 36.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料タンク容量(L) | 11 |
ホンダの本格クォーターアメリカンのVツインマグナは1994年に発売されました。
エンジンはVT250系列と同じ249cc水冷Vツインエンジンを採用。空冷に見える冷却フィンもレトロ感とお洒落さを際立たせていますね。
堂々としたフォルムや各部凝った設計で、発売当初から販売も好調。大きな仕様変更をしないままで2007年式最終モデルまで長期間販売されました。
バイク便が良く使うエンジンで信頼性が特に高いので、中古車両でもまだまだ現役で走ってくれるはずですよ。
エリミネーター250/Kawasaki【唯一無二のかっ飛び系250ccドラッガー】
(スペックは1996年2月発売エリミネーター250SEのもの)
型式 | EL250A |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 408,000円 |
全長(mm) | 2140 |
全幅(mm) | 745 |
全高(mm) | 1100 |
シート高(mm) | 690 |
車両重量(kg) | 161 |
総排気量(cc) | 248 |
最高出力 | 40PS/12,500rpm |
最大トルク | 2.4kgf・m/10,000rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列2気筒・DOHC |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料タンク容量(L) | 12 |
エリミネーターシリーズの末っ子として、エリミネーター250は1987年に発売されました。
どちらかと言うと、クルーザーよりもドラッガーに近いスタイル。積載している水冷パラレルツインエンジンは、12500回転で最高出力を発揮する高回転ユニットでドラッガーとしての魅力十分です。
前後ともキャストホイールと油圧ブレーキで、走行性能も隙のない設計になっています。
スタンダード・SE・LXの3種類のモデルがあり、好みのモデルを選ぶことができますよ。
イントルーダーLC250/Suzuki【生まれる時代を間違えた隠れた名車】
(スペックは2004年12月発売モデルのもの)
型式 | BA-VJ51A |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 523,950円 |
全長(mm) | 2240 |
全幅(mm) | 880 |
全高(mm) | 1110 |
シート高(mm) | 685 |
車両重量(kg) | 157 |
総排気量(cc) | 248 |
最高出力 | 24PS/8,000rpm |
最大トルク | 2.3kgf・m/6,000rpm |
エンジン形式 | 空冷・4ストローク・V型2気筒・SOHC |
燃費 | 48.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料タンク容量(L) | 12 |
「侵入者」の意味の名前を冠したイントルーダーLC250は1999年に発売されました。
本格的なVツインエンジンのイントルーダーは「250ccのアメリカン市場を席巻するぞ」という意気込みが感じられる作り。
コンセプトはヤマハのドラッグスター250と同じ王道のアメリカンですが、イントルーダーはメッキパーツなどを多用していてよりゴージャスな作りになっています。
売上はドラッグスターに軍配が上がりましたが、イントルーダーもクルーザーとして王道な作りなので多くの人におすすめできるモデルです。
250ccアメリカンについて、より詳しい内容は下記をご覧ください。
おすすめ400ccアメリカンバイク5選
続いては400ccアメリカンバイクを紹介していきます。
スティード400/Honda【クルーザーブームの火付け役】
(スペックは2001年2月発売モデルのもの)
型式 | BC-NC26 |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 599,000円 |
カラー | ブラック |
全長(mm) | 2310 |
全幅(mm) | 890 |
全高(mm) | 1120 |
シート高(mm) | 670 |
車両重量(kg) | 215 |
総排気量(cc) | 398 |
最高出力 | 31PS/7,500rpm |
最大トルク | 3.4kgf・m/6,000rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・V型2気筒・SOHC |
燃費 | 36.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料タンク容量 (L) | 11 |
本格的なアメリカンデザインで第二次バイクブームの火付け役となったスティード400は、1988年に発売されました。
スティード以前の日本製アメリカンは、いわゆるジャメリカンと呼ばれる車両が大半。
ジャメリカンとは、日本メーカーがまだクルーザーの特徴を理解していなかった1980年代に製造されていたアメリカン風バイクのこと。どこかちぐはぐな印象を抱かせるデザインが特徴です。
しかし、スティードが発売されてからはアメリカンスタイルが確立され、ライバル各社も同じような本格アメリカンを多数発売します。
いわば本格派の日本製アメリカンバイクの元祖ともいえる存在ですね。
ドラッグスター400/YAMAHA【国産クォータークルーザー代表】
(スペックは2016年3月発売モデルのもの)
型式 | EBL-VH02J |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 781,920円 |
カラー | ブルーイッシュホワイトパール1 |
全長(mm) | 2340 |
全幅(mm) | 840 |
全高(mm) | 1065 |
シート高(mm) | 660 |
車両重量(kg) | 234 |
総排気量(cc) | 399 |
最高出力 | 30PS/7,500rpm |
最大トルク | 3.2kgf・m/6,250rpm |
エンジン形式 | 空冷・4ストローク・V型2気筒・SOHC |
燃費 | 39.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 15 |
1988年に発売されたスティード400が大ヒットしたため、1996年にヤマハがぶつけた対抗馬がドラッグスター400です。
しかし、スティード400の真似ではなく、ヤマハが考える最高のクルーザーを時間をかけてデザイン。日本の中型アメリカン市場を席巻する大ヒットを記録しました。
400ccアメリカンバイクを検討するなら間違いなく忘れてはいけない存在です。
シャドウ400/Honda【ホンダが出したミドルクルーザーの解答】
(スペックは2007年12月発売モデルのもの)
型式 | BC-NC34 |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 724,500円 |
カラー | パールサンビームホワイト |
全長(mm) | 2450 |
全幅(mm) | 925 |
全高(mm) | 1085 |
シート高(mm) | 675 |
車両重量(kg) | 248 |
総排気量(cc) | 398 |
最高出力 | 33PS/7,500rpm |
最大トルク | 3.5kgf・m/6,000rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・V型2気筒・SOHC |
燃費 | 34.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料タンク容量 (L) | 14 |
クラシックな本格アメリカンとして1997年に発売されたのがシャドウ400です。
ホンダは1988年にスティード400をすでに発売していましたが、スズキのイントルーダーやヤマハのドラッグスターなどライバル車の台頭で競争が激化していました。
王道スタイルのスティードと比べ、ボリューミーでクラシックなクルーザーとしてホンダはシャドウ400を設計。
実質的にはスティードの後継機にあたるカスタムモデルのシャドウスラッシャー400も発売され、シャドウ400との棲み分けでアメリカン需要全体をカバーしていきます。
バルカン400/Kawasaki【カワサキ代表のスタイル豊富な王道クルーザー】
(スペックは1998年2月発売モデルのもの)
型式 | VN400A |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 629,000円 |
全長(mm) | 2360 |
全幅(mm) | 835 |
全高(mm) | 1175 |
シート高(mm) | 710 |
乾燥重量(kg) | 227 |
総排気量(cc) | 399 |
最高出力 | 33PS/8,500rpm |
最大トルク | 3.3kgf・m/4,500rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・V型2気筒・SOHC |
燃費 | 45.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料タンク容量 (L) | 15 |
バルカン400(VN400)はバルカン800と車体を共有して1995年に登場。
バルカン800のエンジンをボアのみ縮小して搭載したので、トルク重視の超ロングストロークエンジンが搭載されています。
チョッパーカスタム風のベーシックモデル、フラットハンドルバージョン、クラシックモデル、ヴィンテージカスタムモデルなど派生モデルがあり、選べる楽しさも味わえるバイクですね。
中型で一番目立つバイクに乗りたい人には、バルカン400は最適な選択肢ですよ。
イントルーダークラシック400/Suzuki【マッスルボディが魅力的なスズキ随一のヒット作】
(スペックは2013年12月発売モデルのもの)
型式 | EBL-VK56A |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 829,500円 |
カラー | グラススパークルブラック |
全長(mm) | 2500 |
全幅(mm) | 955 |
全高(mm) | 1110 |
シート高(mm) | 700 |
車両重量(kg) | 275 |
総排気量(cc) | 399 |
最高出力 | 33PS/8,000rpm |
最大トルク | 3.4kgf・m/6,000rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・V型2気筒・SOHC |
燃費 | 33.0km/l(60km走行時)、24.1km/l(WMTCモード値) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 15 |
イントルーダークラシックの前身、イントルーダー400は1994年に発売されました。
イントルーダー800と車体を共有していたため、
- 400ccとは思えない迫力のあるボディ
- ロー&ロングなスタイル
- シャフトドライブ駆動
のような特徴があり、リッターオーバーに感じるほどの存在感があります。
デスペラードの反省を活かして王道のクラシックアメリカンに設計されたイントルーダークラシックは、スズキで一番ヒットしたアメリカンバイクとなりました。
クルーザーブームが過ぎ去った2014年でも400cc販売ランキング8位に入るロングセラーで、ヤマハのドラッグスターに次ぐ人気を獲得しています。
400ccアメリカンについてのより詳しい内容は下記をご覧ください。
おすすめ大型アメリカンバイク5選
最後に大型アメリカンバイクを紹介します。
BOLT/YAMAHA【ヤマハ流大型アメリカンのスタンダード】
(スペックは2020年6月発売ABSモデルのもの)
型式 | 2BL-VN09J |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 890,000円 |
カラー | ブラックメタリックX |
全長(mm) | 2290 |
全幅(mm) | 830 |
全高(mm) | 1120 |
シート高(mm) | 690 |
車両重量(kg) | 252 |
総排気量(cc) | 941 |
最高出力 | 54PS/5,500rpm |
最大トルク | 8.2kgf・m/3,000rpm |
エンジン形式 | 空冷・4ストローク・V型2気筒・SOHC |
燃費 | 30.7km/l(60km走行時)、21.2km/l(WMTCモード値) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 13 |
XVS950Aをベースにしたボバースタイルクルーザーとして、BOLTは2013年に発売されました。
ボバーとは「ダートトラックレース」をルーツとしたアメリカンスタイルの一つ。
年式によって素ポートモデルの[R-SPEC]とカフェレーサーモデルの[C-SPEC]の2つ派生モデルがあります。
BOLTはコンパクト&細身なデザインなので、見た目よりも扱いやすく女性にもおすすめですよ。
Rebel 1100/Honda【電子制御てんこ盛りの最新ハイテククルーザー】
(スペックは2021年5月発売モデルのもの)
型式 | 8BL-SC83 |
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メーカー希望小売価格 | 1,000,000円 |
カラー | ボルドーレッドメタリック |
全長(mm) | 2240 |
全幅(mm) | 850 |
全高(mm) | 1115 |
シート高(mm) | 700 |
車両重量(kg) | 223 |
総排気量(cc) | 1082 |
最高出力 | 87PS/7,000rpm |
最大トルク | 10.0kgf・m/4,750rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列2気筒・SOHC |
燃費 | 31.5km/l(60km走行時)、18.7km/l(WMTCモード値) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 13 |
レブルシリーズの最上位モデルとして、レブル1100は2021年に発売されました。
アフリカツインで使用されていた1082cc水冷並列2気筒エンジンを、クルーザー向きにセッティングして搭載。270度クランクのエンジンが生み出すフィーリングは、クルーザーにも適していると好評でした。
「ドルドルドル」と音を出すタイプのエンジンで、心地よい重低音がクルーザーとしての満足感を高めます。
- ライドバイワイヤ
- ライディングモード選択可能
- ABS
- トラクションコントロール
- USB TypeC電源ソケット
など、最新機能も充実してるので、機能面も満足度たっぷりですよ。
VULCAN S/Kawasaki【スポーティーなアーバンカジュアルクルーザー】
(スペックは2020年11月発売モデルのもの)
型式 | 2BL-EN650G |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 780,000円 |
カラー | エボニー |
全長(mm) | 2310 |
全幅(mm) | 855 |
全高(mm) | 1090 |
シート高(mm) | 705 |
車両重量(kg) | 229 |
総排気量(cc) | 649 |
最高出力 | 61PS/7,500rpm |
最大トルク | 6.4kgf・m/6,600rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列2気筒・DOHC |
燃費 | 32.0km/l(60km走行時)、22.8km/l(WMTCモード値) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 14 |
ニンジャ650系の水冷パラレルツインエンジンを搭載したバルカンSは、2016年に発売されたスポーツクルーザーです。
過去にヒットしたカワサキ製アメリカンのバルカンは正統派クルーザーでしたが、バルカンSが掲げるコンセプトは正反対の「ファンライディングアーバンライナー」。街中をスポーティーにライディングできるクルーザーなのです。
クルーザーとしては深めのバンク角が、スポーツ性能の高さを証明していますね。
2022年からは、定期点検5回、オイル点検3回が無料で受けられるカワサキケアモデル対象として販売開始。保証も手厚いので初心者や女性にも安心ですね。
シャドウ750/Honda【ホンダ代表の本格クルーザー】
(スペックは2012年1月発売シャドウ750のもの)
型式 | EBL-RC50 |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 882,000円 |
カラー | パールコスミックブラック×スパークリングシルバーメタリック |
全長(mm) | 2510 |
全幅(mm) | 920 |
全高(mm) | 1125 |
シート高(mm) | 660 |
車両重量(kg) | 258 |
総排気量(cc) | 745 |
最高出力 | 44PS/5,500rpm |
最大トルク | 6.3kgf・m/3,500rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・V型2気筒・SOHC |
燃費 | 37.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 14 |
745cc水冷Vツインエンジンを搭載したクルーザーのシャドウ750は1997年に発売されました。
フロント17インチ&リア15インチの堂々たるクラシックスタイルのモデルです。
- チェーンドライブの初代モデル(1997年~2001年)
- シャフトドライブの2代目モデル(2004年~2012年)
と年式によって分かれる2つのモデル、3種類に分かれるスタイルなど、好みを選べるのも嬉しいですね。
2012年モデルを最後にすべて生産終了となりましたが、シャドウシリーズはホンダを代表する正統派アメリカンです。
VMAX/YAMAHA【ドラッガーからデザイナーズバイクへ変身】
(スペックは2015年12月発売モデルのもの)
型式 | EBL-RP22J |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 2,376,000円 |
カラー | ダークパープリッシュブルーメタリックL |
全長(mm) | 2395 |
全幅(mm) | 820 |
全高(mm) | 1190 |
シート高(mm) | 775 |
車両重量(kg) | 311 |
総排気量(cc) | 1679 |
最高出力 | 151PS/7,500rpm |
最大トルク | 15.1kgf・m/6,000rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・V型4気筒・DOHC |
燃費 | 16.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 15 |
コンセプトをガラッと変えて、全く別のモデルに変身した新型VMAXは2009年に発売されました。
ネジ1本にまでアルミ製を採用しており、表面加工はバフがけというコスト度外視の設計です。
引用元:http://blog.livedoor.jp/ysptenpaku/archives/1064749467.html
旧型Vmaxから値段が2倍以上になっていますが「車体の裏側や覗き込まないと見えないネジにまで専用品を採用する」というヤマハ開発陣の本気と狂気を味わえるバイクです。
VMAXは受注生産な上に選ばれたお店でしか販売しない特別なモデルで、最後の最後までマイナーチェンジすらせず2017年に販売終了。
技術者達が「VMAXはヤマハの至宝」と表現した骨董品や美術品を所有するような喜びを感じられるバイクです。
大型アメリカンについて、より詳しい内容は下記をご覧ください。
まとめ:アメリカンバイクには100年以上変わらない魅力がある
今回はアメリカンバイクの選び方や排気量別のおすすめ車種を紹介してきました。
アメリカンバイクはスーパースポーツのようなハイスペックマシンではありませんが、本能に訴えかけるバイク本来の魅力を味わえるジャンルです。
100年以上変わらないスタイリングを現代でも楽しめるので、気になるバイクがあればぜひ直接バイクショップに足を運んでみてくださいね。
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