「ミドルクラスでかっこよくて速いスポーツバイクが欲しい」
そんな人におすすめできるバイクジャンルが「スーパースポーツ(SS)」です。
結論、バイクにスポーツ性能とカッコよさを求める人にはスーパースポーツが一押し。
この記事ではミドルクラス(600〜850cc)のスーパースポーツの魅力や選び方、おすすめ車種を解説していきます。
読み終わる頃には欲しいバイクが出てきていることでしょう。
バイクの購入や乗り換えを考えてる方はぜひ参考にしてください。
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ミドルスーパースポーツバイク(600~850cc)の特徴
まずはミドルスーパースポーツ(SS)バイクの特徴を解説をします。
本記事ではミドルスーパースポーツの排気量を600〜900cc前後と定義しています。
600ccのバイクがメインですが、トライアンフやドカティの600〜900ccのバイクもミドルスーパースポーツとして同列に比較しています。
- スーパースポーツの定義(レーサーレプリカとの違い)
- ミドルスーパースポーツバイクの特徴
- ミドルスーパースポーツバイクのメリット・デメリット
これらを順番に解説していきます。
スーパースポーツの定義とは?【レーサーレプリカとの違い】
スーパースポーツと似たジャンルにレーサーレプリカがあります。
それぞれの定義は
- 2000年代以降に発売された600cc以上のフルカウルスポーツバイク
- 2010年頃から中型で流行ってきたフルカウルスポーツバイク
- 1980~90年代前後に発売された250~400ccのフルカウルスポーツバイク
というのが一般的です。
イメージは似ていますがそれぞれジャンルの生い立ちは明確に違います。
べースになったプロトタイプのレーサーがあればレーサーレプリカ
スーパースポーツとレーサーレプリカを見分ける方法は、ベースになったプロトタイプのレーサーバイクがあればレーサーレプリカです。
プロトタイプのレーサーとは、レースで勝つことだけを目的とした市販されていないバイクのこと。ホンダで例えればGP500時代のNSR500・NSR250やMotoGPのRC212Vです。
▲の画像は1985年式NSR500、引用元:ホンダ公式
2ストロークの名車NSR250Rはレース専用車両NSR250のレプリカですので、[レーサーレプリカ]と呼びます。
スーパースポーツはプロトタイプのない市販車
スーパースポーツの由来はWSBK(スーパーバイク世界選手権)で戦っていたバイクです。
WSBKは「市販車ベース」の世界最高峰バイクレース。つまりスーパースポーツは市販車を改造して戦うレースが由来のバイクなのです。
▲の画像はZX-10RR、引用元
スーパースポーツはNSR500のようなプロトタイプをベースにしたバイクではないので、レーサーレプリカとは生い立ちがまったく違います。
ただ最近は、MotoGPの技術をCBR1000RRに取り入れているので、スーパースポーツとレーサーレプリカのジャンルを使い分けることはあまり意味がありません。
そのため本記事ではレーサーレプリカもスーパースポーツとして紹介しています。
車両の特徴
一般的なスーパースポーツの特徴を踏まえた上で、ミドルスーパースポーツバイクならではの特徴は
- エンジンの気筒数は2~4気筒
- リッターSSとの性能差は排気量以外は僅差
- 最近は電子制御化が進み扱いやすさがアップ
- 高性能化が著しく1000ccと同じく新車価格が上昇傾向
- 車種によっては日常使いが不得意なマシンがある
のようなものがあります。
ミドルスーパースポーツのメリット・デメリット
ミドルスーパースポーツバイクの特徴を踏まえて、メリットとデメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・一般的なライダーがバイクの性能を楽しめるぎりぎり上限のパワー ・公道もクローズドコースも両方楽しめるオールマイティな性能 ・新車で買った状態から完成された高性能な設計 | ・上級者やサーキットを走り慣れるともう少しだけパワーが欲しくなる ・1000ccと比べてしまう ・リッターマシンと競走したらよほど腕に差がないと勝てない ・タイヤ代や税金など維持費が1000ccと大差ないので割高感がある |
メリット・デメリットはバイクに乗ると変わっていく
ミドルスーパースポーツはマニアックな玄人向けの排気量だとして、日本国内では主流とは言えません。
理由は1000ccと比べて絶対的な性能では勝てないのに、維持にかかるコストは同じくらいだから。しかしリッターSSに乗り込んでみるとわかりますが、手に余る速すぎるバイクは我慢が強いられる時間が意外と多いのです。
バイクを乗り継いでベテランになった頃に「1番スポーティなバイクはミドルクラスだ!」と感じるライダーは多いはず。
食わず嫌いをせずに多くのバイクに触れることが、本当の愛車を見つける近道ですよ。
ミドルスーパースポーツバイク(600~850cc)を選ぶ際のポイント
ここからはミドルスーパースポーツを選ぶコツを解説していきます。
リッタースーパースポーツも視野に入れる
ミドルスーパースポーツは日本国内ではややマニアックな排気量です。
維持費の面でリッタークラスと大して変わらないなら大きいバイクに乗りたい、と多くの人が考えることが理由。
600ccと1000ccのバイクは見た目が似ていても、パワー感など特性がかなり違います。
600ccのスーパースポーツにはかなり高回転型エンジンが搭載されていて、低速トルクが400ccのバイクぐらいしかないマシンもあります。
迷わずミドルスーパースポーツを選ぶ人は問題ありませんが、リッタークラスと迷っている人はリッターにした方が無難です。
できれば両方とも試乗してから決めてください。
バイクの特性が自分に合うか考える
ミドルスーパースポーツは人間が扱えるちょうど良いパワーのスポーツバイクと言えますが、かなり尖ったバイクが多いのも事実。
特に国産の4気筒600ccマシンは相当な高回転エンジンで、街乗りの快適性をかなり捨てている設定です。
ゆっくりとツーリングをするような使い方なら、4気筒600ccよりは4気筒1000ccの方が快適に旅ができるでしょう。
レースに出ないなら4気筒600ccマシン以外も視野に入れる
国産の4モデルはレースのレギュレーションに合わせた4気筒600ccのマシンが多いです。
レースで勝つためにエンジンを高回転重視にして馬力を絞り出していますが、ピーキーすぎるエンジン特性はレースをやらない人には使いにくいでしょう。
YZF-R7やDaytona675のように、4気筒以外のバイクは普通に街中を走っていても十分楽しめるエンジン特性です。
最高馬力のバイクが欲しいという理由だけで4気筒600ccを選ぶなら再考の余地がありますね。
おすすめのミドルスーパースポーツバイク10選【600~850cc】
ではここからおすすめのミドルSS(スーパースポーツ)バイクを10車種紹介していきます。
YZF-R7/Yamaha【レギュレーションから開放されたR7】
(スペックは2022年式のもの)
型式 | 8BL-RM39J |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 999,900円 |
カラー | ディープパープリッシュブルーメタリックC |
全長(mm) | 2070 |
全幅(mm) | 705 |
全高(mm) | 1160 |
シート高(mm) | 835 |
車両重量(kg) | 188 |
総排気量(cc) | 688 |
最高出力 | 73PS/8,750rpm |
最大トルク | 6.8kgf・m/6,500rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列2気筒・DOHC |
燃費 | 41.6km/l(60km走行時)、24.6km/l(WMTCモード値) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 13 |
YZF-R7はMT-07に使われているクロスプレーンコンセプトのエンジンを使ったスーパースポーツとして、2022年に登場しました。
YZF-R6とは違い、普段使いからスポーツ走行までカバーした、間口の広いスーパースポーツとして設計されています。
ストリートでの使用を前提としたフルフラットなトルクがあるエンジンは、オールマイティなミドルスーパースポーツにピッタリ。
デザインはアグレッシブでレーシーですが、キャラクターは正反対と言えるスーパースポーツです。
基本的な性能を全て抑えた上に100万円を切る価格設定は、ヒットしない方がおかしいと思えるミドルSSの新提案だと言えますね。
YZF-R7は同じの名前のバイクが以前あった
1999年に見た目が当時のYZF-R1にそっくりなYZF-R7(OW02)が発売されました。
当時のR1よりもはるかに高性能なパーツを装備した上に、400台限定で価格は約400万円と言うとんでもないマシンでした。
価格の理由はスーパーバイクというレースに勝つためだけに作られた特別なモデルだから。
こんなに特別なすごいマシンなのにYZF-R7(OW02)がそれほど有名でない理由は下記2つです。
- YZF-R1がいたから
- レースのルールが変わりR7は役目を終えたから
バリバリのレース専用車両からストリート向けのミドルSSへと大変身を遂げたのが、新型YZF-R7というモデルなのです。
CBR600RR/Honda【まるで250cc!?コンパクトすぎるSS】
(スペックは2020年式のもの)
型式 | 2BL-PC40 |
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メーカー希望小売価格 | 1,460,000円 |
カラー | グランプリレッド |
全長(mm) | 2030 |
全幅(mm) | 685 |
全高(mm) | 1140 |
シート高(mm) | 820 |
車両重量(kg) | 194 |
総排気量(cc) | 599 |
最高出力 | 121PS/14,000rpm |
最大トルク | 6.5kgf・m/11,500rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列4気筒・DOHC |
燃費 | 23.5km/l(60km走行時)、17.3km/l(WMTCモード値) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 18 |
▲2003年に600ccスーパースポーツとして登場したのがCBR600RRです。
MotoGPが4ストロークに切り替わった時期に、RC211Vを強く意識したデザインで登場しました。センターアップマフラーが当時話題になっていましたね。
▲2001年式RC211Vプロトタイプ、引用元
前のモデルCBR600Fはストリート向きでしたが、世界選手権のスーパースポーツクラスが加熱したため初代CBR600RRはレース色を強めました。
デザインも先進的ですが、まるで250ccのようなコンパクトなポジションに驚きます。
乗り出すとさらに凄いのが、バンクさせるだけで鬼のように曲がるハンドリング。
「曲げようとしなくてもバイクが勝手に曲がる」という状態で、世界中の600ccクラスで好成績を出したのは当たり前だとわかります。
CBR600RRは高性能なのに全SSの中で最も乗りやすいマシンですが、センターアップマフラーに憧れて購入した人がほとんどかもしれませんね。
マイナーチェンジを繰り返しさらに正常進化
▲2007年にPC40型へと進化して、すでに完成の域に達していた初代モデルからさらに軽量になりました。
CBR600RRはさらに2009年、2013年、2020年と進化を続けていて、現在で最もおすすめできる600ccのSSの1台です。
最近のマフラーレイアウトの流行りはダウンショートマフラーですが、CBR600RRは初代から一貫してセンターアップマフラーを採用し続けています。
YZF-R6/Yamaha【全てはレースでの勝利のために】
(スペックは2017年式で価格はプレストのもの)
メーカー希望小売価格 | 1,450,000円 |
---|---|
カラー | レースブルー |
全長(mm) | 2040 |
全幅(mm) | 695 |
全高(mm) | 1150 |
シート高(mm) | 850 |
車両重量(kg) | 190 |
総排気量(cc) | 599 |
最高出力 | 118.4PS/14,500rpm |
最大トルク | 6.3kgf・m/10,500rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列4気筒・DOHC |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 17 |
▲600ccで最もスパルタンなスーパースポーツである初代YZF-R6は1999年に発売されました。
前モデルのYZF600Rはまだツアラー要素がありましたが、YZF-R6にフルモデルチェンジしてからは完全なレーシングコンセプトにシフト。
スーパースポーツとしては兄貴分のYZF-R1よりよっぽど吹っ切れた設計となっていて、当時「YZF-Rシリーズの中で最もエキサイティングなのはR1ではなくR6だ」とヤマハの中の人が答えているほどです。
証拠として
- 当時最高値120馬力のエンジン
- アルミツインチューブフレーム
- 超軽量に仕上げた車体
- ラムエアシステム
などが搭載され、まさにレーサーそのものの特徴と言えます。
R6とR1は兄弟車種なのに、キャラクターが違う理由は
- R6はヨーロッパで人気だった600ccのレースで勝つために生まれたマシン
- R1はストリートでの最速を目指したマシン
つまり生い立ちがそもそも違うのです。
モデルチェンジのたびにさらにレーシーに進化
▼2003年に兄貴分のR1もびっくりの豪華装備でフルモデルチェンジ。
- 2重構造のチタンエキゾーストパイプ
- ヤマハ特製CFアルミダイキャストで作ったメインフレームとスイングアーム
▼さらに2006年にもフルモデルチェンジします。
- クラス最高の127馬力
- マグネシウム製エンジンヘッドカバー
- スリッパークラッチ
- チタン製サイレンサー
タコメーターに2万回転の文字が印字されており、まるでレーサーレプリカ時代の250ccのようですね。
「600ccでこんなに回るのか」とライダーを引かせる程の超高回転エンジンになりました。
▼さらに2017年にフルモデルチェンジして現在に至ります。
- ABS標準装備
- クイックシフター
- 3モード選べるエンジン特性
- トラクションコントロール
- マグネシウム製シートフレーム
一気に電子制御が進んだフルモデルチェンジでもあります。
R6は最もレーシーなミドルスポーツなので、乗りやすさよりもエキサイティングさが欲しい人はCBR600RRよりYZF-R6がおすすめですよ。
Daytona675/TRIUMPH【世界中のプロを魅了した675cc3気筒】
(スペックは2011年式のもの)
メーカー希望小売価格 | 1,260,000円 |
---|---|
カラー | ディアブロレッド |
全長(mm) | 2010 |
全幅(mm) | 700 |
全高(mm) | 1120 |
シート高(mm) | 825 |
乾燥重量(kg) | 162 |
総排気量(cc) | 674 |
最高出力 | 128PS/12,600rpm |
最大トルク | 73N・m/11,700rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列3気筒・DOHC |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 17.4 |
2006年トライアンフからバイク業界を震撼させたミドルスーパースポーツが発売。675cc3気筒というコンセプトのミドルスーパースポーツDaytona675です。
当時600ccの世界選手権が人気で、各メーカーから600ccのミドルスーパースポーツが発売されていました。
600ccの4気筒エンジンを積んだバイクはレーシーで魅力的ですが、公道では使いにくいエンジンとも言えます。
ストリートも楽しめるバイクにするためにカワサキは636ccのモデルを併売したりと各メーカーは工夫を凝らしていましたが、Daytona675は「こんな方法があったんだ」と世界のバイクジャーナリストをうならせました。
1気筒減らしその分排気量を上げてトルクを出すという新しい手法は、
- 4気筒エンジンより低回転トルクが出せる
- ツインエンジンより高回転まで回る
- 3気筒の独特のパルス感のあるエンジンフィール
600ccの4気筒マシンに乗っていた人の不満を見事解決。
理想的なストリート向けミドルスーパースポーツだとして、デビューモデルから世界中のバイクジャーナリストが絶賛しました。
Daytona675はレースのレギュレーションを変えた
初代Daytona675はレースに出るために作ったバイクではありません。ストリートトリプルというネイキッドモデルがメインで、Daytona675はあくまでも派生モデルだったのです。
▲2008年式ストリートトリプル
Daytona675は世界中のライダーの人気が集まった上に、サーキットを走ればライバルと対等に戦える実力も備えているとわかりました。
レギュレーションでは3気筒675ccエンジンのマシンはスーパースポーツ選手権に参加できないのですが、参加を認めさせてしまうほどの人気だったのです。
その後Daytona675はフルモデルチェンジしてもコンセプトは変えずに正常進化をしているので、初代モデルのコンセプトが優れていたという証拠ですね。
GSX-R750/Suzuki【走り続ける孤高の750ccSSパイオニア】
(スペックは2011年式で価格はモトマップのもの)
メーカー希望小売価格 | 1,310,000円 |
---|---|
カラー | メタリックトリトンブルー×グラススプラッシュホワイト |
全長(mm) | 2030 |
全幅(mm) | 710 |
全高(mm) | 1135 |
シート高(mm) | 810 |
車両重量(kg) | 190 |
総排気量(cc) | 749 |
最高出力 | 110.3kW/13,200rpm |
最大トルク | 86.3N・m/11,200rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列4気筒・DOHC |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 17 |
▲1985年に750ccの4気筒油冷エンジンを搭載したスーパースポーツが発売されました。
ナナハンクラスなのに軽量を武器にした初代GSX-R750は、SSの元祖で「大型バイクは重すぎてスポーツライディングは無理」という当時の常識を覆したマシンでもあります。
2001年にGSX-R1000が発売されるまでは、スズキ最強のスーパースポーツとして君臨しました。
普通のメーカーはSSに600ccと1000ccモデルがあれば750ccはやめてしまいますが、スズキだけはラインナップを残し続けてオンリーワンの地位を築いています。
特にアメリカ市場のプライベーター向けレース車両として需要が高く、GSX-R750はモデルチェンジを続け現代まで生き延びています。
2006年モデルからはGSX-R600がベース
2006年モデルからはGSX-R600をベースにR750を作ることになりました。
「ベースとして開発」と聞くとR750がオマケのようにに感じますが、
- 600ccのコンパクトな車体の運動性能
- プラス150ccの排気量でエンジン全体のトルクアップ
これらの恩恵で扱いやすくバランスの良いスーパースポーツとして生まれ変わりました。
R750とR600は役割と味付けが全く違う
- R600の役目はレースで勝つこと
- R750の役目はストリートを楽しむこと
2006年モデル以降のGSX-R750はレースベース車という枠組みから解放されたため、エンジンのバランサーを装着して快適性がアップしています。
バランサーとはエンジンの振動を消すパーツのことで、レース車両では必要がありませんが快適に走れるバイクとしてはぜひ装備したいパーツです。
R600とR750のように近い排気量のSSがあるからこそ、キャラクターの違う棲み分けができるのですね。
枠にとらわれない独特な立ち位置のミドルSSとして、レース志向以外の多くのライダーにはGSX-R600よりGSX-R750をおすすめします。
ZX-6R/Kawasaki【ついに定着した+36ccのアドバンテージ】
(スペックは2020年式のもの)
型式 | 2BL-ZX636G |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 1,230,000円 |
カラー | メタリックスパークブラック×メタリックフラットスパークブラック |
全長(mm) | 2025 |
全幅(mm) | 710 |
全高(mm) | 1100 |
シート高(mm) | 830 |
車両重量(kg) | 197 |
総排気量(cc) | 636 |
最高出力 | 126PS/13,500rpm |
最大トルク | 7.1kgf・m/11,000rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列4気筒・DOHC |
燃費 | 26.0km/l(60km走行時)、18.3km/l(WMTCモード値) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 17 |
▲1995年にカワサキから発売された600ccスーパースポーツがZX-6Rです。
2000年以前のZX-6Rはツアラー色が強く、クラブバーを装備するなどツーリング向けの味付けでした。
証拠として海外ではZZR600という名前で販売されていた国もありますが、2000年頃から600ccスーパースポーツのレースが人気になったためレース向けへと舵を切ります。
600ccのSSはレース向けの設計をすると普段使いが不便になるので、2002年頃から
- 636ccのストリート向けモデル
- 600ccのレース専用モデル
の2つのモデルに分け併売しました。
636ccモデルがあったからZX-6Rは現代まで生き延びた
2013年のフルモデルチェンジからは636ccモデルのみとなり、その後は現行型の2019年以降のモデルも636ccモデルのみのラインナップとなっています。
600ccのレースが不人気で需要が下がっても636ccモデルがあったことにより、ZX-6Rは現在も生き延びることができました。
ZX-6Rは歴代どのモデルを選んでも魅力的ですが、おすすめなのは636ccエンジン搭載のモデルです。
749~848/DUCATI【イタリアンミドルスーパーバイク】
(スペックは2009年式848のもの)
メーカー希望小売価格 | 1,690,000円 |
---|---|
カラー | パールホワイト |
全長(mm) | 2100 |
全高(mm) | 1100 |
シート高(mm) | 830 |
乾燥重量(kg) | 168 |
総排気量(cc) | 849.4 |
最高出力 | 129HP/9,500rpm |
最大トルク | 9.8kgf・m/8,250rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・L型2気筒・DOHC |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 15.5 |
2003年にドカティのミドルスーパーバイクとして発売されたバイクが749です。
世界選手権スーパースポーツクラスで戦うためのマシンで、日本にはシングルシート仕様が当時輸入されていました。
1世代前にはドカティで有名な916デザインの748もありますが、当時輸入された台数が少なく現在はほぼ手に入らないので749以降のモデルを紹介します。
▲2002年式748
749を跨ると日本車とは全く違ったポジションに驚くはずです。
- 250ccかと思うほど細い車体
- 国産リッタースーパースポーツより遠く低いハンドル
- 異様な形のタンク
など日本製とは全く違った設計で作られていると肌で感じられます。
▼2008年848にモデルチェンジ。
▼さらに2011年に848EVOに進化していきます。
ドカティはスーパーバイク(916〜パニガーレ)ばかり注目されますが、日本の公道で楽しめるのはミドルスーパーバイクの方だと思いますよ。
F3 800/MV AGUSTA【レギュレーションで縛れない走る宝石】
(スペックは2017年式のもの)
カラー | レッド×アゴシルバー |
---|---|
全長(mm) | 2060 |
全幅(mm) | 730 |
シート高(mm) | 805 |
乾燥重量(kg) | 173 |
総排気量(cc) | 798 |
最高出力 | 148PS/13,000rpm |
最大トルク | 8.97kgf・m/10,600rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列3気筒・DOHC |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 16.5 |
F3はイタリアの高級バイクメーカーのMVアグスタから2013年に発売されました。
▼イメージリーダーは1999年に登場したF4です。
F3は675ccの3気筒エンジンを採用していますので、2006年に登場したDaytona675の成功を意識していますね。
F4とは違う売りとして、車体右側に出ているマフラーのデザインが話題になりました。
「このバイクは3気筒だぞ」と大げさなまでに表現していて、F4とはまた違う[走る宝石]として美しいマシンに仕上がっています。
F3は800ccモデルも選べる
F3には675ccモデルとは別に800ccのモデルF3 800も併売されています。
- エンジンをまわしたければ675cc
- 全域トルクフルがよければ800cc
という違いはありますが、広い用途で楽しめる800の方が一押しですね。
800がおすすめな理由としてはF3 800のキャッチコピーが以下の通りだからです。
- 600ccスーパースポーツの扱いやすさ
- 1000ccスーパーバイクのパワー
- Vツインのトルク感
- 4気筒の高回転
デザインが美しいうえにこれらすべてを兼ね備えているバイクは、まさに最高のスーパーバイクと言えますね。
RS660/aprilia【SBK覇者の結論はミドルSS=パラレルツイン】
(スペックは2021年式のもの)
メーカー希望小売価格 | 1,397,000円 |
---|---|
カラー | アシッドゴールド |
全長(mm) | 1995 |
全幅(mm) | 745 |
シート高(mm) | 820 |
車両重量(kg) | 183 |
総排気量(cc) | 659 |
最高出力 | 100HP/10,500rpm |
最大トルク | 6.83kgf・m/8,500rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列2気筒・DOHC |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 15 |
RS660は2020年にイタリアのスポーツバイクメーカーであるアプリリアから発売されました。
RSV4で使われているV4エンジンを半分に切った設計の656ccパラレルツインエンジンを採用しています。
日本メーカーのミドルクラスは4気筒ですが、ヨーロッパメーカーは2気筒エンジンが多いという特徴があります。
ドカティと並ぶイタリアンスポーツバイクメーカーのアプリリアが作ったミドルスーパースポーツは、楽しくないバイクになるはずがありませんよね。
ミドルスーパースポーツは2気筒が熱い
2022年にヤマハからYZF-R7が発売されミドルスーパースポーツ界に並列2気筒の波が来ています。
一昔前にラベルダというイタリアのバイクメーカーから750Sフォーミュラという750ccパラレルツインエンジンを積んだスーパースポーツが発売されていましたが、ヨーロッパではツインエンジンのミドルSSが好まれている証拠ですね。
レースのレギュレーションの関係でメジャーになるエンジンレイアウトではありませんが、乗ってみるとツインエンジンはとても魅力的。
ミドルスーパースポーツを考えてる人は2気筒エンジンもぜひ選択肢に入れてくださいね。
RVF(RC45)/Honda【ホンダは令和時代でもV4最強説派】
(スペックは1994年式国内仕様のもの)
型式 | RC45 |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 780,000円 |
全長(mm) | 2110 |
全幅(mm) | 710 |
全高(mm) | 1100 |
シート高(mm) | 770 |
車両重量(kg) | 211 |
総排気量(cc) | 749 |
最高出力 | 77PS/11,500rpm |
最大トルク | 5.7kgf・m/7,000rpm |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・V型4気筒・DOHC |
燃費 | 22.0km/l(60km走行時) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 18 |
1994年スーパーバイクのワークスマシンRVF750のレーサーレプリカとして登場したのがRVF(RC45)です。生産台数は年間500台で値段は約200万円と市販車としては特別なモデルと言えます。
RC45はレーサーレプリカというよりほぼレースベース車のような立ち位置で、HRCのキットを組むだけで150馬力発揮するエンジンは当時の市販車としては異例なこと。
しかもデビューイヤー1994年はスーパーバイクで見事優勝を果たし、結果も出しています。
中古市場での球数が少なくなかなか出会えないとは思いますが、RC45は750cc時代のサラブレッドのようなスーパースポーツです。もし出会えたなら検討してください。
まとめ:ミドルスーパースポーツはバイクのベストバランス
今回は600cc〜850ccのミドルスーパースポーツの選び方やおすすめ車種を紹介してきました。
スーパースポーツはバイクの運動性能と優れたデザインの両方を楽しめる、昔から世界中で人気のジャンルです。
なかでもミドルSSは
- スポーツライディングするのにちょうど良い車格と排気量
- 十分すぎるほどのパワーなのに手に余らない
- プロライダー以外で使いきれる上限限界のパワー
- リッタークラスよりも「わかってるライダー感」がある
といったミドルクラスならではの魅力を楽しめます。
気になるバイクがあれば、ぜひ直接バイクショップに足を運んでみてくださいね。
また、乗り換えの際は弊社で運営するカチエックスを使うと、写真だけで全国の業者にオンライン査定を申し込めます。
面倒な連絡は専任スタッフが全て代行するので、手間なく早く高く売りたい方には一押しですよ。
- 査定してもらうために、何店舗も回るのはめんどうだな
- 一括査定に申し込むと、いろんな業者から電話がかかってきて嫌だな
- 買いたたきや価格交渉も苦手だな
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