「速いバイクでスロットル全開で走ってみたい」というのはバイク乗りであれば一度は思いますよね。
速いバイクというと、「最高速が速いバイク」を思い浮かべる人も多いかもしれません。
ただ、実際にバイクに乗ってスピードを感じるのって「加速しているとき」だったりしませんか？
ということで今回は「2022年の現行車種で加速がすごいバイク」をランキング形式で紹介します。
目次
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バイクの加速を決める要素5つ
バイクの加速度を表す式は、
で表されます。
この式を見ていただければわかるように、バイクの加速を決めるのは大きく4つの要素があります。
- (最大)トルク
- 車体重量
- ギア比
- タイヤの半径
です。
実際に運転するとなると、空気抵抗が発生します。これも加速度に影響を与えますね。
(最大)トルク
加速度を決めるうえではやはり、「トルク」は欠かせません。
トルクとは、ざっくりいうと「バイクが生み出すパワー」のことです。
排気量やエンジン性能など様々な要素がかみ合って、最終的に出力されるのがトルクです。
トルクが大きい方が、バイクの加速度は高くなります。
ただし、トルクだけで加速度が決まるわけではなありません。
車体重量
加速度には重さも重要です。
同じパワーを重いものと軽いものにかけたとき、軽いもののほうが速く動きますよね？
車体が軽い方がバイクの加速度は高くなります。
ギア比
ギア比とは、「タイヤが1回転するのに必要なモーターの回転数」の事です。
ギア比が高いとエンジンの回転数が上がり、加速力が上がります。一方で効率は良くないので、最高速は上がりません。
ギア比は1速から6速にかけて、徐々に小さくなっていきます。走り出しは1速～4速で加速し、加速しきったら5速や6速に移行しますよね。
加速を重視するのであればギア比は高い方が良いということになります。
タイヤの半径
バイクごとの差が出にくいポイントではありますが、タイヤの半径も加速度に影響を与えます。
加速度の式を見ていただければわかるように、タイヤ半径が小さくなればなるほど加速度の数値は高くなります。
空気抵抗
実際に道路を走るとなると、空気抵抗が発生します。
空気をうまく受け流せる形状のバイクのほうが加速度は上がります。
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実際には、バイクの加速度はどのような環境でどのような乗り方をするかによって大きく左右されます。
また、スペック表から実数値がわかりにくい指標もあります。
今回はスペック表をもとに下記の「加速指数」を算出して比較しました。
また、ある程度速度が出せることも前提となるので、SS(スーパースポーツ)系のバイクに限定してランキングしています。
「スペック上の最速ランキング」として楽しんでください。
加速がすごいバイクランキング1位【KAWASAKI Ninja H2 Carbon】
加速がすごいバイクランキング第1位は「KAWASAKI Ninja H2 Carbon」でした。
「速いバイクと言えばH2シリーズ」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。納得の結果ですね。
Ninja H2 CarbonはH2シリーズのなかでも、上級グレードにあたります。メーカー希望小売価格は363万円とめちゃ高です。
スーパーチャージャーが搭載されており、14.4kgf・mの最大トルクを持っています。カーボンという名の通り、H2シリーズの中でも車体重量が軽いことから第1位になりました。
加速度ポイント
| 加速指数 | 5.032 |
|---|---|
| 最大トルク(［kgf・m］) | 14.4 |
| 車体重量 | 238kg |
| ギア比 | 1速 3.075/2速 2.470/3速 2.045/4速 1.726/5速 1.523/6速 1.347 |
| タイヤの内径 | 17インチ |
スペック表
(スペックは2020年式のもの)
| 型式 | 2BL-ZXT02J |
|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 3,630,000円 |
| カラー | ミラーコートマットスパークブラック×キャンディフラットブレイズドグリーン |
| 全長(mm) | 2085 |
| 全幅(mm) | 770 |
| 全高(mm) | 1125 |
| シート高(mm) | 825 |
| 車両重量(kg) | 238 |
| 総排気量(cc) | 998 |
| 最高出力 | 231PS/11,500rpm |
| 最大トルク | 14.4kgf･m/11,000rpm |
| エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列4気筒・DOHC |
| 燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
| 燃料タンク容量 (L) | 17 |
加速がすごいバイクランキング2位【Ducati パニガーレV4】
第2位はDucati(ドゥカティ)のSパニガーレ V4でした。さすがDucatiのスーパーバイクですね。
200kgを切る車体重量の軽さが加速性能に繋がっています。
加速度ポイント
| 加速指数 | 4.079 |
|---|---|
| 最大トルク(［kgf・m］) | 12.6 |
| 車体重量 | 198.5kg |
| ギア比 | 1速 2.400/2速 2.000/3速 1.736/4速 1.524/5速 1.363/6速 1.226 |
| タイヤの内径 | 17インチ |
スペック表
(スペックは2022年式のもの)
| モデル名 | Panigale V4 |
|---|---|
| シート高(mm) | 850 |
| 車両重量(kg) | 198.5 |
| 総排気量(cc) | 1103 |
| 最高出力 | 215.5PS/13,000rpm |
| 最大トルク | 12.6kgf･m/9,500rpm |
| エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列2気筒・DOHC |
| 燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
| 燃料タンク容量 (L) | 17 |
加速がすごいバイクランキング3位【YAMAHA YZF-R1】
第3位はヤマハのYZF-R1でした。1998年から販売されている、ロングセラーなバイクですね。
クロスプレーン技術で名をはせた車両としても有名です。
2015年からはMotoGPのために、サーキットでの走行に主眼を置いたモデルチェンジも行われています。国産の速いバイクといわれたときに思い浮かべる方も多いでしょう。
最大トルク、重量、ギア比など、(今回ランクインしたバイクの中では)とびぬけた箇所はないのですが、バランスよく加速度が出せるスペックとなっています。
加速度ポイント
| 加速指数 | 3.946 |
|---|---|
| 最大トルク(［kgf・m］) | 11.5 |
| 車体重量 | 201kg |
| ギア比 | 1速 2.599/2速 2.176/3速 1.842/4速 1.577/5速 1.379/6速 1.250 |
| タイヤの内径 | 17インチ |
スペック表
(スペックは2022年式のもの)
| 型式 | 8BL-RN65J |
|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 2,475,000円 |
| 全長(mm) | 2055 |
| 全幅(mm) | 690 |
| 全高(mm) | 1165 |
| シート高(mm) | 855 |
| 車両重量(kg) | 201 |
| 総排気量(cc) | 998 |
| 最高出力 | 200PS/10,000rpm |
| 最大トルク | 11.5kgf･m/11,500rpm |
| エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列4気筒・DOHC |
| 燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
| 燃料タンク容量 (L) | 17 |
加速がすごいバイクランキング4位【SUZUKI HAYABUSA】
第4位はSUZUKIのHAYABUSAです。こちらも速いバイクというと必ず名前が挙がりますね。
隼シリーズと言えば、300kmの最高速が注目されることが多いですが加速性能も高いです。
特に1300ccという大排気量から繰り出される最大トルクは15.2kgf・mと驚異的です。
加速度ポイント
| 加速指数 | 3.802 |
|---|---|
| 最大トルク(［kgf・m］) | 15.2 |
| 車体重量 | 264kg |
| ギア比 | 1速 2.615/2速 1.937/3速 1.526/4速 1.284/5速 1.136/6速 1.042 |
| タイヤの内径 | 17インチ |
スペック表
(スペックは2023年式のもの)
| 型式 | 8BL-RN65J |
|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 2,156,000円 |
| 全長(mm) | 2180 |
| 全幅(mm) | 735 |
| 全高(mm) | 1165 |
| シート高(mm) | 800 |
| 車両重量(kg) | 260 |
| 総排気量(cc) | 1339 |
| 最高出力 | 188PS/9,700rpm |
| 最大トルク | 15.2kgf･m/7,000rpm |
| エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列4気筒・DOHC |
| 燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
| 燃料タンク容量 (L) | 20 |
加速がすごいバイクランキング5位【HONDA CBR1000RR-R FireBlade】
第5位はホンダ CBR1000RR-R FireBladeです。2020年にこれはCBR1000RRがフルモデルチェンジする形で登場しました。
FireBladeという名前がつけられるのは1992年のCBR900RR以来です。
2022年には30周年を記念して限定カラーモデルも発売されました。
加速度ポイント
| 加速指数 | 3.782 |
|---|---|
| 最大トルク(［kgf・m］) | 11.8 |
| 車体重量 | 179kg |
| ギア比 | 1速 2.713/2速 2.118/3速 1.736/4速 1.524/5速 1.366/6速 1.250 |
| タイヤの内径 | 17インチ |
スペック表
(スペックは2022年式のもの)
| 型式 | 8BL-SC82 |
|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 2,420,000円 |
| 全長(mm) | 2100 |
| 全幅(mm) | 745 |
| 全高(mm) | 1140 |
| シート高(mm) | 830 |
| 車両重量(kg) | 201 |
| 総排気量(cc) | 999 |
| 最高出力 | 218PS/14,500rpm |
| 最大トルク | 11.5kgf･m/12,500rpm |
| エンジン形式 | 水冷・4ストローク・並列4気筒・DOHC |
| 燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
| 燃料タンク容量 (L) | 16 |
加速はロマン！公道で乗るときはくれぐれも気を付けて
加速がすごいバイクランキングはいかがでしたか。なじみ深いバイクも多いですね。
今回は、最大トルクを発揮できるという条件を付けたので、KAWASAKIのH2のすごさが際立った結果になりましたね。
ランキングはあくまで、仮定になります。レースとなればどれが勝つかはわかりません。
加速がすごいバイクはロマンを感じますが、実際に公道を走るときは加速しすぎないよう、くれぐれも気を付けてくださいね。
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