「ハーレーダビッドソンのスポーツスターが欲しい」という方向けにXL1200シリーズを紹介します。
1996年から販売開始したXL1200シリーズですが、実は「XL1200」という名前のバイクはありません。「XL1200C」だったり「XL1200X フォーティーエイト」だったりスタイルに合わせて車名が名づけられています。
ハーレーのスポーツスターと言えばXL883、通称パパサンが人気ですが、XL1200シリーズには883にはないパワーがあります。
街乗りなどの走りの性能は重視しつつもハーレーらしいパワーも感じられる、いいとこどりのシリーズです。
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ハーレーダビッドソン スポーツスター XL1200シリーズ
スポーツスター XL1200はスポーツという名の通り、走りを追求したハーレーダビッドソンのオートバイです。
XL1200からはじまるオートバイは1996年から販売開始され、国内外を問わず人気を集めました。
XL1200シリーズは2022年のXL1200X フォーティーエイト ファイナルエディションを発売し生産終了となりました。
この記事では、XL1200シリーズの新車と中古車販売情報とスペック、歴史についても振り返っていきます。
XL1200シリーズの最新車種の価格とスペック
現在最新のXL1200シリーズは2021年に発売された「XL1200NS アイアン」と「XL1200X フォーティーエイト」になります。
XL1200NS アイアン
XL1200NS アイアンは2018年に登場した新しいXL1200シリーズのオートバイです。
走りを重視したモデルらしく、カフェレーサー風のシングルシートになっており、特徴的なライトカウルを備えています。細身のタイヤでコーナーも曲がりやすくなっています。
ハーレーダビッドソンの中では非常に乗りやすいモデルです。
アイアンと名がつくモデルはブラック貴重のスタイルが特徴です。XL1200NS アイアンもエンジンからマフラーに至るまで足回りはかっちりとブラックで固められています。
車体形式 | XL1200NS アイアン |
---|---|
カラー | ストーンウォッシュホワイトパール/ビビッドブラック/ブラックデニム/ビリヤードレッド |
全長(mm) | 2,200 |
シート高(mm) | 735 | <
車両重量(kg) | 256 |
エンジン種類 | Evolution |
排気量(cc) | 1,202 |
最大トルク | 96Nm / 3,500rpm |
新車価格 | 1,427,800円~ |
XL1200X フォーティーエイト
XL1200X フォーティーエイトは2011年から販売されいているXL1200シリーズになかでも人気のモデルになります。
空冷式のVツインエボリューションエンジンに極太タイヤ、ボバ―スタイルに仕上げられたXLです。
車体形式 | XL1200X フォーティーエイト |
---|---|
カラー | ビビッドブラック/ビリヤードティール/ミッドナイトクリムゾン |
全長(mm) | 2,165 |
シート高(mm) | 710 | <
車両重量(kg) | 252 |
エンジン種類 | 空冷式Evolution® |
排気量(cc) | 1,202 |
最大トルク | 96Nm / 3,500rpm |
新車価格 | 1,537,800円~ |
XL1200シリーズは生産終了?
XL883シリーズとともに愛されたXL1200シリーズですが、どうやら2021年モデルを最後に生産終了となる可能性が高そうです。先ほど紹介した2021年モデルももうお店では売っていないかもしれません...。
2022年はXLシリーズが販売されていない上に、RH1250Sという新しい型番のスポーツスターが登場しています。
1986年にXL用のエボリューションエンジンが搭載されてから30年以上を経て、完全に新しい、水冷60度Vツインの「Revolution Max1250T」というエンジンに生まれ変わりました。
ついにハーレーも水冷エンジンです。
水冷にしたことでトルクフルになりました。走りに重きを置いたモデルであることは変わりませんが、XL1200シリーズとは別のオートバイになっています。
XL1200シリーズの中古車の価格相場
XL1200シリーズは1996年に初めて販売されてから、非常に多くの派生モデルが販売されてました。
もっともベーシックなモデルはXL1200Cです。
それ以外ではボバ―スタイルのXL1200X フォーティーエイトやチョッパースタイルのXL1200Vも人気があります。
XL1200Cの中古車の価格相場
XL1200Cの「C」はカスタムという意味です。時代に合わせてスタイルを変えながらその時々でベーシックな部分は残しつつ、カスタムが施されたモデルになります。
1996年の発売から2020年に至るまで同じ車名で販売されています。
年式によってスタイルが違ったり、状態もバラバラですので、相場を意識しすぎず自分が好きな車体を探していくのがおすすめです。
XL1200X フォーティーエイトの中古車の価格相場
XL1200X フォーティーエイトはXL1200シリーズの中でも一番人気、日本国内出ればハーレーの中でも一番人気かもしれません。
スポーツスターらしく、走りの性能は維持しながらファットなタイヤなどワイルドなボバ―スタイルの仕上がりが人気の要因です。
2011年から2021年まで長く販売されており、タマ数も非常に多いです。いろいろなショップをめぐって理想の1台を見つけたいですね。
XL1200V セブンティーツーの中古車の価格相場
XL1200V(セブンティーツー)は1970年代のカスタムスタイルに影響を受けた、ナロースタイルのカスタムチョッパーです。
ピカピカのクロームメッキのエンジン周りも特徴になります。
販売は2012年から2016年までなので、あまり価格にばらつきはありません。タマ数が多いとは言えず、カスタムされている車両も多いので気に入ったものがあれば積極的に検討したいです。
今回紹介した以外にも、
- 日本限定のカスタムモデル、XL1200 CA/CB
- より走りの性能を追求したXL1200R
- 新しいモデルであるXL1200NS アイアン
- ロードスターの名を持つXL1200CX
などなど、XL1200シリーズは中古でも多く出回っています。状態やカスタムによって価格は変わりますが、概ね100万円~200万円くらいがボリュームゾーンです。
XL1200シリーズに乗ってわかったいいところと悪いところ!みんなの評判・口コミ
今回は6名のXL1200シリーズオーナーからアンケート協力いただきました。
実際に乗っている方のリアルは口コミなのでぜひ参考にしてください。
今回のアンケートにご協力いただいた方
XL1200Xフォーティーエイト/20代/女性/160cm
XL1200R/30代/男性/173cm
XL1200R/50代/男性/172cm
XL1200CB Limited/30代/男性/165cm
XL1200NSアイアン/30代/男性/165cm
XL1200CX/40代/男性/184cm
XL1200シリーズはどうやって買った?
今回アンケート回答いただいた方は全員が、中古でXL1200シリーズを購入されていました。
購入場所も大手販売店から個人売買まで多岐にわたります。人気かつロングセラーのシリーズなので取り扱いしているお店も多いですね。
購入価格の平均値は132万円でした。
XL1200シリーズの乗り方は?
主にどんな用途で乗っていたのかも聞いてみました。
やはりハーレーのバイクなのでツーリングという方が多いですね。
1名街乗りと回答いただいた方がいらっしゃいますが、XL1200 スポーツスターはハーレーの中では軽く街乗りがしやすい車体というのも特徴です。
みんなの評価
実際に乗っていての乗り心地の評価を聞きました。
予想通り、走行性能や足つきの良さの評価は高い一方で、燃費や風の抵抗の評価は低めです。
XL1200シリーズの良いところ
実際に乗ってよかったところも聞きました。
良いところは、乗り心地が良いところ、シートの重点も低いので乗りやすい。(XL1200Xフォーティーエイト)
加速性能が高くぐんぐんスピードが伸びますし、比較的軽いので乗っていても快適です。(XL1200R)
やっぱりVツインの音です。今まで国産の旧車をずっと乗っていましたが、ブイツインの音がいいです。(XL1200R)
乗り心地は良いと思います。段差での突き上げもさほど感じないので、運転していて疲れにくいです。(XL1200CB)
ハーレーなので車体が大きく重いように思いますが、走り出してしまえばとても安定しますし慣れれば取り回しも問題なく出来ると思います。そして、見た目がかっこいいです。ツーリングに行くたびに景色と一緒に撮影しています。(XL1200CX)
車体の安定性が良く排気量も十分にあるので乗っていてストレスを感じる事が無くて良いですし長距離走行はもちろんですが近場でのちょっとした走行でも想像以上に取り回しが良く疲れなくて良いです、車体自体のデザインもワイルド感が有りながらもスポーティな雰囲気も有り個人的には本当にオシャレな雰囲気をかもし出していて良いと思っています。(XL1200CX)
まずはハーレーらしさというところで音や乗り心地に対する評価が高いですね。
また、「ハーレーらしからぬ」ポイントとして、比較的軽いという声もあります。ビッグツインエンジン搭載のハーレーは車体重量が300kgを超えるのに対してXL1200シリーズは250kg程度なので取り回しが良いですね。
XL1200シリーズのいまいちなところ
実際に乗っていてイマイチなところを聞きました。
やはり重たいところは、気になりますが、しょうがないところでもあります。(XL1200Xフォーティーエイト)
タンクも小さくて燃費は悪いですし、シートは若干硬いので長距離だとお尻が痛くなります。(XL1200R)
車検証も入れるスペースがない。コーナーが弱い。ブレーキが効かない。(XL1200R)
燃費があまり良い方ではないので、遠出にはあまり使っていません。別の車種を利用しています。(XL1200CB Limited)
私としては大きく気になる欠点はありませんが、ハーレーなので購入時の価格帯が少し高くなってしまうかもしれません。それでも、一度購入すれば一生楽しめる一台だと思いますし買って後悔はしないと思います。(XL1200NSアイアン)
悪いところは走行中に風の抵抗を強く感じる事です、車体の構造上仕方のない事だとは思うのですが高速道路での走行時にはスピードは出しづらいのでたまにモヤモヤします。(XL1200CX)
やはり燃費が悪いという声はありますね。リッター20km以下かつハイオクエンジンなので維持費は高くなりがちです。
また、比較的軽いとはいえ大型バイクなので人によっては重いと感じることもありそうです。
XL1200シリーズはどんなひとにおすすめ
女性だけど、少し大きめのものになりたい人にはいいと思います。
のんびりとツーリングをしたい方には特におすすめです。
とにかくハーレーに乗りたい人
100km圏内でのお出かけの用で1台欲しいという方向けだと思います。
ハーレーシリーズの中でもストリートバイクとしての要素が大きくカスタムパーツも豊富なので自分なりの一台を作れます。ハーレーの中では軽く足つきも良いと思いますので、最初の一台としてもおすすめだと思います。
純粋にアメリカンバイクを楽しみたい人におすすめです、とはいえコテコテのアメリカンではなく街乗りしても疲れない扱いやすいアメリカンバイクを求める方におすすめしたいです。
XL1200シリーズのカスタム事例
XL1200X フォーティーエイト ショットガンマフラー
こだわりのXL1200NS アイアン
牛久大仏の前に並ぶスポーツスターたち
XL1200シリーズの歴史
1952年 モデルK登場
XL1200シリーズをさかのぼると起源は1952年発売の「モデル K」になります。
当時レースで勝つために作られたオートバイです。これまでハーレーが作っていたビッグツインエンジンとは違い、4カムでミッション一体型のエンジンになっています。
これにより走りの性能が向上しました。
この、4カムでミッション一体型というのがのちのちのXL1200シリーズの特徴になっていきます。
1957年 XL発売
これは1957年に発売されたXLです。初めて「XL」と名前がついたバイクが発売されました。
このバイクの排気量は883ccでXL883シリーズに繋がっていくバイクでもあります。
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エンジン上部がショベルに似ていることから名づけられた、「ショベルヘッド」というエンジンが搭載されています。
1996年 XL1200C/XL1200S登場
XL1200シリーズが初登場したのは1996年です。
(1988年にXLH1200というモデルはありましたが。)
スポーツモデルであるXL1200SとカスタムモデルであるXL1200Cの2台が登場しました。
2004年 ラバーマウントのXL1200シリーズがスタート
2002年にはエンジンにラバーマウントを装着したXL1200シリーズに販売が開始されました。
ラバーマウントとはゴム素材でできたエンジンマウントの事です。これにより、心地よい振動は残しつつ走行時の振動を大幅に減らすことに成功しました。
2003年以前のXL1200シリーズと2004年以降では別物と言われるくらい大きな変化です。
2004年 XL1200R ラバーマウント搭載モデル登場
2004年にはXL1200Rが登場しました。
R(レーサー)とつくように、走りの性能を高めたモデルです。
ラバーマウント搭載のエボリューションエンジンが採用された最初のモデルでもあります。
2007年 XL1200L 登場
2007年にはXL1200Lが登場しました。
Lは「ロー」の意味で車体が低いのが特徴です。シート高は660mmで足つきが良く乗りやすくなっています。
エンジンのカバー類にはメッキパーツが使われています。
2008年 XL1200N ナイトスター登場
2008年にはXL1200N ナイトスターが登場しました。
この車両の特徴はギリギリまでローダウンされた車体とブラックアンドグレーのパーツです。
L(ロー)の名前がつくXL1200Lと同じくらいに車体が低く、加重時シート高は676mmです。
こちらは2012年まで販売されました。
2011年 XL1200X フォーティーエイト登場
XL1200Xはファクトリーカスタム・スポーツスターとして2011年に登場しました。
1948年に登場したピーナッツタンクから、「フォーティーエイト」という言葉が車名に入っています。
スポーツスターらしからぬ、ファットタイヤが存在感を放っていますね。
非常に人気が高いモデルで2021年までマイナーチェンジを繰り返しながら販売されています。
2012年 XL1200V セブンティーツー登場
2012年にはXL1200V セブンティーツーが登場しました。
こちらもファクトリーカスタム・スポーツスターです。1970年代に流行したチョッパースタイルを取り入れたデザインです。
チョップドフェンダーソロシート、ピーナッツタンクなどなどらしさが出ていますね。
2016年まで販売され、カスタムベースとしても人気があります。
2013年 XL1200CA/CB 日本限定モデルが登場
2013年にはXL1200CAとXL1200CBという2台の日本限定モデルが登場しました。
XL1200CAはストリートドラッガータイプ、XL1200CBはチョッパースタイルとなっています。
どちらも、16インチのファットタイヤの存在感がすごいですね。
2016年 XL1200CX ロードスター登場
2016年にはXL1200CX ロードスターが登場しました。
これまでに販売されたスポーツスターとは少し毛色が違いますね。
スポーツスターシリーズとてはシート高はやや高め、ハンドルポジションは低くなっています。しっかり前傾して乗るオートバイですね。
こちらは2020年まで販売されました。
2018年 XL1200NS アイアン登場
XL1200NS アイアンは最も新しいXL1200シリーズのバイクです。
レインボーグラフィックのタンクはショベルスポーツ時代をほうふつとさせるデザインです。
カフェレーサーチックなデザインとなっていて、ライトカウルやソロシートを備えています。
乗り換え時には今のバイクを高く売るのも重要
今回はハーレーダビッドソン XL1200シリーズについて、中古相場や歴史、ユーザーの評判をお伝えしました。
乗り換えを検討してる方は是非参考にしてみて下さい。
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