Vストローム250は250cc界隈初の本格アドベンチャーバイクになりました。
最近のバイクで5年もラインナップに残っているのは凄いですね。
「Vストローム250を買いたい!」、「Vストローム250について詳しく知りたい」という方向けに現在の取引相場、Vストローム250の歴史を紹介します。
- Vストローム250というバイクとは
- Vストローム250の現行モデル(2021~)と新車価格
- 【現行】Vストローム250 (2021-)の中古相場
- Vストローム250(2019~2020年)スペックと中古相場
- Vストローム250(2017~2018年)スペックと中古相場スペックと中古相場
- Vストローム250の歴史
- Vストローム250、ミラノショーにて初登場(2016年)
- Vストローム250発売開始(2017年)
- マイナーチェンジ(2019年)
- カラーリングの追加(2020年)
- 非ABSモデルが廃止(2021年)
- 【独自調査】Vストローム250について調べてみた
- どのモデルのVストローム250に乗っていますか?
- Vストローム250のどこに惚れて購入した?
- Vストローム250の印象ってどうなの?
- Vストローム250を安く買うには愛車を高く買ってもらうことが大事
Vストローム250というバイクとは
「大型アドベンチャーバイクを250に凝縮」というのがピッタリなバイクです。
しかし、スズキらしく新車は60万円と装備が充実していながら格安で提供していますね。ライバルのカワサキVERSYS-X 250 TOURERも新車は70万を超えてきます。
では各社なぜこのような手軽な250アドベンチャーバイクを生み出せなかったかと言うと、それを知るにはVストローム250の生い立ちにあります。
Vストロームの誕生には偶然の奇跡が絡んでいます。
Vストロームは中低速域に強い、GSX250Rのエンジンをそのまま流用されており、エンジン開発費にお金をほとんど使わなくてよかったから格安で販売できたのです。
GSX250Rのエンジンはロングストロークエンジンであり、現代のバイクにはそこまで需要が無く、エンジンの開発には数億の予算が要るので、メーカーが滅多に手を出さないポイントでした。
しかしアジア方面では「荷物、人を乗せて走る」という需要が多かったのでこのようなロングストロークエンジンを使っていました。
それがそのまま250アドベンチャーバイクのキャラにハマったという形です。
GSX250Rは日本ではセールスを伸ばせなかったものの、同じエンジンを使ったVストローク250は人気を博しました。
たまたま他の不人気のバイクのエンジンを流用したら、飛ぶように売れたというのは面白い話ですね。
Vストローム250現行モデル(2021~)と新車価格
Vストロームの現行モデルは2021年のABSとカラーだけ追加された車種です。 実は2017年の発売以降フルモデルチェンジどころか、マイナーチェンジもわずかな変更で2019年に一回のみです。
正確に言えば2019年~2020年まではABSモデルとABS非搭載モデルが選択できましたが2021年からABSモデルのみとなっていますね。
メーカー小売希望価格は61万3800円となっています。
タイプ・グレード | V-Strom 250(ABS) |
---|---|
年式 | 2021年~ |
カラー | 全6色(国内) |
型式 | 2BK-DS11A |
最高出力(PS) | 24PS |
参考価格(税込) | 53万~73万前後 |
エンジン形式 | 水冷4ストロークSOHC並列2気筒 |
全長 | 2,150mm |
全幅 | 880mm |
全高 | 1,295mm |
車両重量(乾燥) | 189kg |
シートの高さ | 800mm |
タンク容量 | 17L |
【現行】Vストローム250現行モデル(2021~)の中古相場
【価格推移の解説】
2022年の6月価格と比べると6万円ほど値下がっていますね。 理由としては一時期生産がコロナ情勢で落ち着かなかった新車供給が、ある程度戻ってきたからと言えます。
このまま順当に下がっていく事が予想できます。
Vストローム250(2019~2020年)スペックと中古相場
こちらは正直何が違うのかが、ほとんど分からないマイナーチェンジ後のVストロームです。
具体的に初代と何が違うのかと言うと、「マフラーカバーの形状」が違います。
機能も内容も変わることは無くその一点だけなので、そこにこだわり方でもない限りこの年代に固執する必要はないですね。
しかし、2019年以降でないと無いカラーリングがあるので、そこだけは注意です。
タイプ・グレード | V-Strom 250 | V-Strom 250 ABS |
---|---|---|
年式 | 2019年~2020年 | 2019年~2020年 |
カラー | 全3色(国内) | 全3色(国内) |
型式 | 2BK-DS11A | 2BK-DS11A |
最高出力(PS) | 24PS | 24PS |
参考価格(税込) | 53万~73万前後 | 53万~73万前後 |
エンジン形式 | 水冷4ストロークSOHC並列2気筒 | 水冷4ストロークSOHC並列2気筒 |
全長 | 2,150mm | 2,150mm |
全幅 | 880mm | 880mm |
全高 | 1,295mm | 1,295mm |
車両重量(乾燥) | 189kg | 189kg |
シートの高さ | 800mm | 800mm |
タンク容量 | 17L | 17L |
Vストローム250(2019~2020年)の中古相場
【価格推移の解説】
平均の値段はおおよそ55万~51万の間です。
こちらも一時期、平均60万円台だったのですが、落ち着きをみせていますね。
Vストローム250(2017~2018年)スペックと中古相場
初代Vストロームは2016年のミラノモーターショーで発表され2017年に発売となりましたね。
初代はABSモデルが無いため、値段感覚としては2019年モデル以降より10万円ほど安いです。
新車の時に2019年モデルのABS付きは7万ほど開きがあるので正当な価格ですね。 初代~現行までスペックはほぼ変わりません。
Vストローム250(2017~2018年)の中古相場
【価格推移の解説】
48万~52万の変動はありますがおおよそ安定しています。 5万前後なら車体の状態によって開きが出るので特筆することはありません。
発売されて5年以内であり、玉数も多いので急騰することはしばらくないでしょう。
Vストローム250の歴史
ここからは2017年に初登場して以来のVストローム250の歴史を振り返ります。
Vストローム250、ミラノショーにて初登場(2016年)
・2017年で250クラス初の超本格アドベンチャー
・標準でサイドケースアタッチメントと大型アルミリアキャリアを装備br> ・GSX250R のエンジンを流用
ミラノショーでの発表時から大変な注目を集めていましたね。
まるで兄貴分のVストローム650やVストローム1050を、青色ロボットが小さくなるライトでそのまま小さくしてくれたようなアドベンチャーにピッタリのエンジンと装備がVストローム250の売りでした。
筆者も発表時、正直「欲しいな」と思っていたのをよく覚えています。
Vストローム250発売開始(2017年)
・インジェクションのセッティングを変更
・燃料系の目詰まり対策
・カラーリングの追加
マイナーチェンジ(2019年)
・ABSモデルと非ABSモデルを選べるようになった。
・新カラーリングを追加
・マフラーカバーの形状が変更
今のところ唯一のマイナーチェンジです。
マイナーチェンジと言ってもマフラーのカバーの形状が変わったぐらい で、それも良く見ないと分からないレベルで行われました。
このモデルからABSモデルも併せて発売され、新車価格は非ABSで53万、ABS付きで60万となりました。
カラーリングの追加(2020年)
・カラーリングの追加
非ABSモデルが廃止(2021年)
・ABSモデルのみ発売
・カラーリングの追加
この年からABSモデルのみになりました。
追加はカラーリングのみとなっており、予見されていた排ガス規制の対応は見送られました。
【独自調査】Vストローム250について調べてみた
調査は2022年に実施したものになります。
では、Vストローム250ですが、実際に乗っている人やほかのライダーからはどのような印象を受けているのでしょうか。
調査してみましたので結果を紹介します。
どのモデルのVストローム250に乗っていますか?
これはVストローム250のどのモデルに乗っているかを聞いた結果のグラフです。
値段の安いABS無しモデルに人気は集中しているようですね。
2019年モデルの発売期間は増税前だったのもあり駆け込み需要もあるのかもしれませんね。
反対に、2021年以降はまだ比率は少ないようです。買い替えも起きる年数でもマイナーチェンジもないので新型の浸透にはまだ時間がかかりそうですね。
Vストローム250のどこに惚れて購入した?
・250アドベンチャーで安く見えないデザイン性 (20代 男性)
・250だと長時間乗ると疲れるんですが、このVストは疲れなくて良い (50代 男性)
・近くで見ると可愛い (30代 女性)
決め手はデザインが一番で次点で走行性能という結果になりました。 やはりアドベンチャーらしさ満載なのが気に入っている方が多いようですね。
GSX250R由来のロングストロークエンジンも居住性、走行性に影響が出ているらしく、「疲れにくい」と言った意見もありますね。
Vストローム250の印象ってどうなの?
意外と可愛いという声も
・250のサイズ感してなくてカッコいい
・写真で見るとごついけど実際にみるとかわいいと思った。
「怪鳥」と言われるだけあって個性的なデザインから少し敬遠されるパターンも多いですが、おおむね印象は良いですね。
そもそもアドベンチャーバイクってみんな大きいくちばしタイプが多いですから、あまり気にしないでも良いでしょう。 この手のデザインが苦手な方は、カワサキのVERSYS-X 250 TOURERという選択肢もあります。
気になった方はバイク屋に立ち寄り、実車を見比べてみるのも良いかもしれませんね。
Vストローム250を安く買うには愛車を高く買ってもらうことが大事
「Vストローム250を買いたいけど、もうちょっと予算を抑えたい...」、「少しでも安く買う方法はないか」と考えている人も多いのではないでしょうか。
もちろん、ディーラーで値引きを引き出したり、安い車体を探すことも重要です。
しかし、見落としがちな視点として、今乗ってるバイクを高く売ることも重要です。
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