今回は、HONDAが展開するカブシリーズの中でもオンロードとオフロードの良いとこどりであるクロスカブ110（CC110）について紹介していきます。
低排気量なので小型限定二輪免許でも乗れたり、その燃費の良さから、一度は購入を検討した方も多いんではないでしょうか。
2022年4月には新型が発売されパワーアップするなど、根強い人気の車種です。
今回はそんなクロスカブ110の新車価格や中古相場、歴史などを網羅的にまとめました！
乗りかえを検討している方や、クロスカブ110の歴史について知りたい方は、ぜひご覧ください！
目次
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クロスカブ110（CC110）とは
クロスカブ110とは、本田技研工業（HONDA）が展開する小型バイクです。
カブシリーズの中で、オンロードを「スーパーカブ」、オフロードを「ハンターカブ」とするとそのいいとこ取りのようなバイクが「クロスカブ110」です。
排気量は110cc（109cc）なので、小型限定二輪免許で乗ることができます。
また、シフトチェンジは手動ですが、「自動遠心クラッチ付き」なので、AT限定の免許で運転が可能です。
クロスカブ110は、初めてバイクを購入する方やセカンドバイクとして、大型車引退後の方など幅広い層に人気があります。
スーパーカブやクロスカブ110、ハンターカブも含めたカブオーナーのことを「カブ主」と呼び、カブ主同士の交流イベントを「カブ主総会（カブミーティング）」と呼んだりなどカブオーナーのカブ愛を強く感じます。
熊本県コラボのくまモンバージョンがあったりなど、かわいらしいデザインも人気の一つです。
クロスカブ110（CC110）の新車価格とスペック
クロスカブ110の新車は、Honda二輪車正規取扱店で購入することができます。 メーカー小売価格は税込363,000円です（2023年6月時点）。
| メーカー小売価格 | 363,000円(税抜330,000円) くまもんバージョンは374,000円(税抜340,000円) |
|---|---|
| カラー | ・マッドアーマードグリーンメタリック ・パールディープマッドグレー ・プコブルー ・グラファイトブラック(くまモンバージョン) |
| 全長 | 1,935mm |
| 全幅 | 795mm |
| 全高 | 1,110mm |
| 車両重量 | 107Kg |
| シート高 | 784mm |
| 最高出力 | 5.9kW（8.0PS）/7,500rpm |
| 最大トルク | 8.8N・m（0.90kgf・m）/5,500rpm |
| エンジン種類 | 空冷4ストロークOHC単気筒 |
| 燃料消費率 | 67.0Km/L（国土交通省届出値:低地燃費値） 67.9Km/L（WMTCモード値） |
| 燃料タンク容量 | 4.1L |
クロスカブ110（CC110）の中古相場価格
クロスカブは2013年に登場したモデルで、2018年にフルモデルチェンジ、2020年にマイナーチェンジ、2022年に2度目のマイナーチェンジを行っています。エンジンによって分けると以下のようになります。
- JA60 (2022-現在)
- JA45(2018-2021)
- JA10(2013-2017)
この分け方で中古相場がどうなっているのか見てみましょう。
グラフを見てわかる通り、全体的にやや値下がり傾向にあります。 2022年3月にJA60が発売されたので、人気があったJA45も緩やかに値下がりしているのがわかりますね。
また、JA60も一時は47万円くらいまで上がったものの、現在は40万円となっています。それでも新車価格を超えているので、まだまだ需要は高そうです。
クロスカブ110のカチエックスでの買取価格はこちらをチェックしてみてください。
クロスカブ110（CC110）に乗ってわかったいいところと悪いところ！みんなの評判・口コミ
クロスカブ110に乗っているまたは乗ったことがある方にアンケートを取りましたので、評判・感想をご紹介します。
クロスカブ110の平均購入価格
まずは、新車か中古車かどちらで購入したかを伺いました。
約7割の方が中古で購入したと回答しています。
また、購入価格は11万〜65万円とかなり幅広くなっています。 クロスカブ110は新車でも40万円を下回る価格で販売されていますが、アウトドアブームなどで、バイクの中でも比較的手に入れやすい小型バイクの価格が高騰した際などに40万円以上で購入している方もいらっしゃるのかなと思います。
クロスカブ110（CC110）の購入理由
つづいて、クロスカブ110（CC110）を購入しようと思った理由を伺いました。
もっとも多かったのは「デザインが良かった」という回答です。次いで「燃費がよい」、「価格が安かった」と続いています。
クロスカブ110はイエローやレッドなどの大胆なカラーがあり、デザインが気に入って購入する方も多いようです。
クロスカブ110（CC110）の主な用途
主にどのような用途で利用していたかも伺いました。
ちょい乗り/街乗りと回答した方が半数以上でした。また通勤・通学と回答した方も3割以上います。
逆にツーリングと回答した方は1割以下で、当然といえば当然ですが、峠やサーキット用途で購入した方は一人もいません。
クロスカブ110（CC110）を購入した感想
クロスカブ110（CC110）を購入してよかったかどうかを聞いてみました。
クロスカブ110（CC110）を購入して良かったと回答した方がなんと9割以上もいました。クロスカブ110（CC110）は見た目だけでなく、購入して実際に乗った方の満足度も高いということがわかります。
なぜそのように回答したかの理由もいくつかピックアップします。
- 昔スーパーカブをカスタムして乗っていた青春が蘇ってくるから
- スタイリッシュでカッコいい。通勤時もモチベーションが上がり仕事もはかどる
- 見た目が気に入っている。燃費もいいので維持費が安い
- 燃費が良い
- デザインがいい
- 少しの街乗り以外にはあまり使い勝手が良くなかったから
一言で回答している方もいましたが、多くの方が長文でクロスカブ110の魅力を語っていて、とても深いカブ愛を感じました。
クロスカブ110（CC110）の魅力と気になるところ
次にクロスカブ110の魅力と気になる部分について伺いました。
クロスカブ110（CC110）の魅力
- なんと言っても燃費が良い。田舎でも街中でも違和感なく映える。カスタムパーツが豊富
- どの世代が乗ってもあまり違和感がなく、飽きのこないデザイン
- 燃費がよい。キャンプが好きなので、荷物をいっぱい載せられる
- アクティブに走れるバイクなので、走行中が楽しい
- 丈夫。とにかく壊れずらい。メンテナンス費用が安い。
とにかく燃費について言及されている方が多い印象。見た目もかなり気にっている方が多いようです。 また、「アクティブ」や「壊れにくい」など街乗り以外の使用にも使える部分を評価している方もいました。
クロスカブ110（CC110）の気になるところ
- 思ったより高い。スクーターでも良いかなと思うこともあった
- 人気のあるバイクなので、盗難に遭う確率が高いので防犯対策が重要。
- パワー不足感は否めない。背の低い人だと足つきが少し悪いかなと感じる
- 足付きがとにかく悪くて扱いにくい。パワーがなく、特に坂道はストレスを感じた。
- 初心者が乗るには少し慣れが必要。ギア操作などに慣れる必要がある。
- 高速入りが出来ない。荷台には大き目の物を装備できない。
多かったのは「パワー不足」という意見。クロスカブ110は小型バイクなので、250ccや400ccなど普通二輪免許で乗れるバイクと比べるとパワーがないのは否めません。 また、「思ったより高い」という声もいくつかありました。同じ110ccのスーパーカブが約30万円で購入できることを考えると、約36万円のクロスカブ110は少々高く感じてしまうでしょう。
クロスカブ110（CC110）を購入したい方へのアドバイス
最後にクロスカブ110オーナーが思う、クロスカブ110を買いたい人へのアドバイスも伺ったので紹介します。
- 安くて状態の良いものがあれば中古でもおすすめ
- 悩んでるなら迷わず買いです。カスタムしても、そのままでも、どちらも最高に楽しめます。
- 利用用途だけを重視するならスクーターでも良いかも。
- 総合的にバランスがとれたバイクなので、是非、購入した方がいい。
- 燃費もいいし、デザイン性も良い。小さいのでチョイノリからツーリングまで何でもできるバイク。初めての方でも満足のいくバイクだと思います
かなり満足している方が多いようで、クロスカブ110オーナーたちの熱い想いが伝わってきます。 なかには、「スクーターで十分な場合もある」という方や「走りを追求するバイクではない」という声もあります。 価格やデザイン、利用用途などを加味して、それでも気になる場合は買っても後悔しないバイクなのではないでしょうか。
クロスカブ110（CC110）のカスタム事例
ここでは、インスタグラムに投稿されているクロスカブ110の画像から良さげなカスタムを施しているものをピックアップして紹介していきます。
前かごとトップボックス、ナックルガードとウィンドスクリーン。日常利用で便利なカスタマイズです。
もはや原型がほとんどないレベルのカスタム。クロスカブ110でここまでカスタムしているのはあまり見かけません。自分好みに仕上げる熱量を感じます。
クロスカブ110（CC110）の歴史
ここからはクロスカブ110（CC110）の歴史を振り返っていきます。
クロスカブ110は2013年にスーパーカブの派生で登場
クロスカブ110（CC110）とは、2013年に初登場したHONDAの小型バイク（原付2種）で、バイクの歴史としてはかなり新しい部類です。
クロスカブ110は、1958年誕生から多くの人に愛され続けているスーパーカブの新型（当時）をベースに、アウトドアイメージのスタイリングと装備を施した新感覚のレジャーモデルとして発売されました。ちなみに「カブ（cub）」は「猛獣の子ども」という意味で、小さいエンジンでもパワーがあるとアピールするために名付けられたようです。
2013年に登場したモデルは現行のデザインとは大きく異なっています。スーパーカブと同じようにレッグシールドがついていたりします。
2013年モデル↑
クロスカブ110は2018年にフルモデルチェンジ！
2018年にはフルモデルチェンジされ、現在のデザインに近くなりました。 この年からクロスカブ110の生産が国内生産に切り替わりました。 2018年モデルからレッグシールドがなくなったり、小型キャリアを兼ねたヘッドライトガードがついたりしています。また、このモデルからタンデムステップが装備され二人乗りができるようになりました。（別途タンデムシートをカスタムする必要あり）
2018年発売モデル↑
クロスカブ110は2019年にマイナーチェンジとコラボモデル登場！
2019年には、生産拠点が熊本製作所であることにちなんで、熊本県とのコラボ「くまモンバージョン」というモデルも登場しました。 こちらは、仕様は通常のクロスカブ110とかわりませんが、くまモンのエンブレムがついていたりします。
くまモンバージョン↑
2020年には二輪車の灯火器基準に関する法規対応を施したテールランプを採用するモデルにマイナーチェンジされました。
クロスカブ110は2022年にグレードアップ！
そして、2022年に登場した新型クロスカブ110は、新型の空冷単気筒エンジンを搭載。ドラムブレーキは、ABSを採用したディスクブレーキに変更、ホイールは、キャストタイプに変更され、タイヤはチューブレスタイヤとなるなど、大きくグレードアップしました。
地味に嬉しいのが、メーター部にギアポジションや時計が表示されるようになった点です。従来のクロスカブ110ではギアポジションの表示がなく、発進時に何足に入っているかがわかりにくい仕様でした。自動遠心クラッチなのでエンストすることはほとんどありませんが、慣れていない方にとっては見えていたほうが良いことに変わりありませんよね。
2022年モデル↑
クロスカブ110（CC110）を買うのは少し待っても良いかも？
クロスカブ110の中古価格はやや値下がり傾向にあります（2023年6月時点）。
もう少し下がる可能性もあるので、中古での購入を検討されている方は少し待ってから購入するほうが良いかもしれませんね。
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