バイクが世に出始めてから100年が過ぎた今日この頃ですが、各メーカーがしのぎを削る中で名車と共に「これは・・・どういうことだろう?」という【迷車】【珍車】も沢山出てきました。
中には愛車が迷車などと呼ばれて不快に思う方もいるかもしれませんが、全てのメーカーとバイクには平等に敬意を持っています。
あくまでも編集部とライダーさんからアンケートを取った"1つの結果"ですので、何卒ご容赦ください!
目次
エントリーNo.1【YAMAHA / ポップギャル】
アンケート回答
編集部コメント
「女たちよ、しなやかなネコのように」というキャッチフレーズで売り出されたポップギャルでしたが鳴かず飛ばずで終わりました。
理由を調査していると「バイクはカッコよく乗りたい」「媚びた感じがうざい」などの意見がありました。
化粧小物等を入れるミラー付き収納ケースを備えたりと面白いバイクだった んですが、完全にヤマハがマーケティングを間違えた感があります・・・
もちろん今も昔も、かわいいバイクの需要はありますが、そもそも髪型などのオシャレに気を使わなければいけないシーンでバイクはあまり乗らないですよね。
変に女性の日常に溶け込ませようとしたのがいけなかったのかもしれません・・・
似たようなものとしてヤマハの「パッソル」、SUZUKIの「ファンファン」もあります。
エントリーNo.2【HONDA / ビート】
アンケート回答
編集部コメント
今も昔も見て「なにこのアンバランスさ」と思える、ダサいを通り越して芸術かと錯覚しそうなフォルムのホンダビートです。
よく見た目で馬鹿にされますが、中身は 当時世界初の水冷2st50㏄、7.5PSのスーパーマシンでした!
ですが的は大外れし、世間一般には理解されませんでした・・・
なんでこんな見た目と中身になったかというと、当時の時代の影響が強く出ていました。
開発当時は50ccスクーターでサーキットに出る人が増え始め、軽量な50ccが売れる傾向にありました。
それに加え75年前後のスーパーカーブームで沸き立った子供たちが丁度バイクに乗り始めるころだったのもあり、デザインもスーパーカー風になりました。
50ccに無理やり色々詰め込んだのがいけなかったんでしょうかね・・・
エントリーNo.3【HONDA / MVX250F】
アンケート回答
編集部コメント
当時爆売れ真っ最中だったヤマハのRZ250に対抗して、生み出されたホンダの250ccクラス初の2stバイクがMVX250Fでした。
しかし創業者本田宗一郎の2st嫌いから、250cc2stの開発に全く目を向けてこなかったホンダは苦戦しました・・・
焼き付き防止の為にオイルを濃くした為、周囲から敬遠されるほどのオイル飛沫にNS500のフィードバックと言いながらエンジンは中途半端なモノマネ、そしておもしろオプションの小物入れサイレンサー。
話題には上るものの当時は「絶対に買いたくない」バイクとして有名でした。
ですがその後、更にNS250Rを経て名車NSR250Rに繋がっていくことになるんですけどね。
エントリーNo.4【SUZUKI / ギャグ】
アンケート回答
編集部コメント
よく 「SUZUKIの一発ギャグ」と評される、スズキの50cc"レーサーレプリカもどき"バイクです!
2stレーサーレプリカ時代に、4stの空冷エンジンと明らかにやる気のないエンジンに、極め付きは「Suzuki Advanced Comical System」と記載されたカウルが装着。(Suzuki Advanced Cooling Systemのもじり)
もう本当にこれが売れると思ってスズキは出したんでしょうか・・・
NSR50というバリッバリの50ccレーサーレプリカをホンダが発売するという時に、まさに「一発ギャグ」と言えるバイクを出すあたり、やはりスズキですね。
エントリーNo.5【SUZUKI / GSX400Xインパルス】
アンケート回答
編集部コメント
名車カタナのデザインを生み出した会社「ターゲット・デザイン社」が手掛けたバイクだったのですが、 デザインのコンセプトである「若者の街、六本木」とは大きくかけ離れ、世間一般では「東京タワー」と言われてしまい 全く売れなかったバイクでした。
まあ、この時代はレーサーレプリカが売れる時代だったのでそれも要因かなと思えますが、現代でも奇抜なデザイン過ぎて売れるか疑問ですね・・・
エントリーNo.6【SUZUKI / GSX750F KATANA】
アンケート回答
編集部コメント
とても見た目からは「KATANA」とは呼べない車種が出てきました。
北米市場で販売され、大排気量のツアラーモデルとして売られたのですが国内では全く売れず日の目を見ることはありませんでしたね。
中身は非常に優秀なマシンで、ル・マン優勝を果たしたGSX-R750のエンジンをベースに開発されました。
大きな失敗要因として推測できるのは、欧州や北米を意識して中途半端なデザインになった事、当時人気だった「KATANA」というペットネームを添えてしまったことですね。
エントリーNo.7【SUZUKI / GS650G カタナ】
アンケート回答
編集部コメント
1100カタナより先に発表された、「もう一つのカタナ」と言われるバイクです。
実はスズキのカタナシリーズでは一番最初の正式な「カタナ」 であり、スズキ社内コードではGSX1100Sカタナは「ED2」、GS650G カタナは「ED1」表記なので、カタナ初号機であることが裏付けられますね。
しかし攻めきれなかったデザインが災いしてかGSX1100Sカタナの方が人気を博し、GS650G カタナはバイクの歴史に埋もれてしまいました。
よくシリーズ化されている人気車は、同じ名前を背負っている廉価版のバイクを買うという現象がしばしば起きますが、1100や750版が買えなかったカタナファンでも手を出すことは少なかったようです。
その代わりタミヤが発売した1100カタナのプラモデルは、当時のタミヤ社の専務が直接SUZUKIにお礼を言いに来るほど売れました。
まとめ
「あ、こんなのあったね~」という方から「こんなのがあったんだ」という初見の方まで楽しめましたでしょうか?
もしかしたら「え、普通に欲しい」と思った方もいるかもしれませんね!
今回紹介した車両は、全部個体が少ない希少車種なので 欲しいと思ったら早めに買うのをおススメします!
個性を出すにはピッタリな車両ばかりですね!