隼は1999年の発売から、現在まで市販車最速の座を守り続けたメガスポーツバイクです。
20年以上もロングセラーを続けているのは凄い事ですね。
「隼を買いたい!」、「隼について詳しく知りたい」という方向けに現在の取引相場、隼の歴史を紹介します。
- 隼-HAYABUSA-というバイクとは
- 隼-HAYABUSA-の現行モデル(2021~)と新車価格
- 【現行】隼-HAYABUSA-(2021-)の中古相場
- 2代目 隼-HAYABUSA-(2008-2020)とスペックと中古相場
- 初代 隼-HAYABUSA-(1999~2007)スペックと中古相場
- 隼-HAYABUSA-の歴史
- 隼、海外市場にて初登場(1999年)
- マイナーチェンジ(2000年)
- 300km規制がかかる(2001)
- マイナーチェンジ(2002)
- マイナーチェンジ(2003-2004)
- マイナーチェンジ(2005-2007)
- フルモデルチェンジ(2008-2012)
- マイナーチェンジ(2013-2014)
- 隼 初の国内正規販売(2013-2016)
- 2代目隼、国内生産が終了(2017)
- 3代目隼が日本含め世界で発売(2021-現在)
- 【独自調査】隼について調べてみた
- どの隼のモデルに乗っていますか?
- 隼のどこに惚れて購入した?
- 隼の印象ってどうなの?
- 隼を安く買うには愛車を高く買ってもらうことが大事
隼-HAYABUSA-というバイクとは
隼はその名の通り、時速300kmで飛行する隼をモチーフにスズキが開発したバイクです。
独特なフェアリングに賛否両論ありますが、その走行性能の高さや異彩を放つ見た目から発売から20余年経った今でもスズキの主力バイクとしてロングセラーを続けています。
1999年に300㎞超えを果たしてから、今なお海外でも国内でも人気なのは凄いですね。
3代目 隼-HAYABUSA-の現行モデル8BL-EJ11A型(2019~)と新車価格
隼の現行モデルは2021年、13年ぶりにモデルチェンジした8BL-EJ11A型(国内型番)です。
現行の国内販売は2017年以来で非常に注目を集めました。
メーカー小売希望価格は215万6000円からとなっています。
先代の2代目隼とはまたフェアリングを変えてシャープなイメージの車体になりました。
丸目だったライトが直線の多いデザインに変更され、随所に膨らみが多かったカウルデザインも統一感のある、流れるようなデザインになっています。
尚、全高、全幅サイズは変わりなく、全長が10mmだけ現行の方が短くなっています。
タイプ・グレード | HAYABUSA | HAYABUSA |
---|---|---|
カラー | ・グラススパークルブラック/キャンディバーントゴールド ・マットソードシルバーメタリック/キャンディダーリングレッド |
・グラススパークルブラック/キャンディバーントゴールド ・マットソードシルバーメタリック/キャンディダーリングレッド ・ブリリアントホワイト/マットステラブルーメタリック |
型式 | 海外仕様 | 8BL-EJ11A |
最高出力(PS) | 190PS | 188PS |
参考価格(税込) | 190万~230万前後 | 190万~230万前後 |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
全長 | 2,180mm | 2,180mm |
全幅 | 735mm | 735mm |
全高 | 1165mm | 1165mm |
車両重量 | 264kg | 264kg |
シートの高さ | 800mm | 800mm |
タンク容量 | 20L | 20L |
【現行】3代目 隼-HAYABUSA-(2021-)の中古相場
【価格推移の解説】
3代目 隼の中古価格は、2022年6月の224万円から2023年6月では218万円と約6万円値下がりしています。
ただ、2023年に入ってからはジワジワと値上がりを続けていますね。
【価格変動の予測】
初代、2代目も値崩れを見せていないので、3代目も大幅な値下がりの見込みはありません。
ただ、一番価格が高かった2022年6月頃の水準には、現在のバイク業界全体の相場を考えも届かなそうですね。購入を検討してる方には良いタイミングかもしれません。
2代目 隼-HAYABUSA-(2008-2020)とスペックと中古相場
近年ではこっちのイメージの方が強い2代目隼です。
初代からのコンセプトである「隼らしさ」というのは変えることなく、 国内生産初という事もあって歴代一番人気の隼です。
前作ではカウルのネジ止めが目立っていた隼ですが、この隼ではねじ止めは一切見られずボリュームのあるデザインながら、スタイリッシュに仕上がっています。
タイプ・グレード | HAYABUSA | HAYABUSA | HAYABUSA |
---|---|---|---|
年式 | 2008年~2012年 | 2013年~2018年 | 2014年~2017年 |
カラー | 全15色 | 全20色 | 全12色 |
型式 | 海外仕様 | 海外仕様 | EBL-GX72B |
最高出力(PS) | 197PS | 197PS | 197PS |
参考価格(税込) | 70万~280万前後 | 70万~280万前後 | 70万~280万前後 |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
全長 | 2,190mm | 2,190mm | 2,190mm |
全幅 | 735mm | 735mm | 735mm |
全高 | 1,165mm | 1,165mm | 1,165mm |
車両重量 | 260kg | 266kg | 266kg |
シートの高さ | 805mm | 805mm | 805mm |
タンク容量 | 21L | 21L | 21L |
2代目 隼(2008-2020)の中古相場
【価格推移の解説】
2代目 隼の中古価格は、2022年6月の118万円から2023年6月では137万円と約19万円値上がりしています。
2022年はバイク業界全体で相場が高かったため、多くの車種で値下がりが見られる中、2代目 隼は大幅に高騰していますね。
【価格変動の予測】
1年前と比較して値上がりは見せているものの、2023年に入ってからは緩やかに相場が下降を見せています。
新車の供給が復活したり、直近で相場が大幅に上がる見込みはないので、このままジワジワと落ちていくかもしれません。
初代 隼-HAYABUSA-(1999~2007)スペックと中古相場
性能競争の末、国内4大メーカーが起こした300km競争にスズキが一石を投じたのが、この初代隼でしたね。
最初は北米仕様として販売され、2代目にフルモデルチェンジされるまで日本で正式発売されることはありませんでした。
2代目の隼とはデザインがまた違い、大きな違いはテールに表れています。
タイプ・グレード | HAYABUSA |
---|---|
年式 | 1999年~2007年 |
カラー | 全37色 |
型式 | 海外仕様 |
最高出力(PS) | 175PS |
参考価格(税込) | 40万~120万前後 |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
全長 | 2,140mm |
全幅 | 740mm |
全高 | 1,155mm |
車両重量(乾燥) | 217kg |
シートの高さ | 805mm |
タンク容量 | 21L |
初代 隼-HAYABUSA-(1999-2007)の中古相場
【価格推移の解説】
初代 隼の中古価格は、2022年6月の71.5万円から2023年6月では73.2万円と約1.7万円値上がりしています。
月によって価格の変動が激しいですが、70万円は切らずに維持しています。
【価格変動の予測】
短いスパンでかなり価格が変動しているので、正直この先どうなるかは読めません。
ただ、隼は現行の3代目、2代目も高価格で維持しているので、初代も大きな値下がりの心配は少ないかもしれません。
隼-HAYABUSA-の歴史
ここからは1999年に初登場して以来の隼の歴史を振り返ります。
隼、海外市場にて初登場(1999年)
・300km競争に対抗するためのモデル
・フラッグシップモデルとして登場
・海外市場にのみ発売
実測300km超えをマークし300km競争に名乗りを挙げた隼は1999年に登場しました。
ライバル車はCBR1100XX、発売が決まっていたZX-12Rなどでした。
コンセプトは「300kmで飛行する隼をバイクで体現する」
その名の通り300km超えのスピードをマークし、個性的なデザインからも先発のCBR1100XXとZX-11Rを霞ませるほどの衝撃を与えました。
マイナーチェンジ(2000年)
・インジェクションのセッティングを変更
・燃料系の目詰まり対策
・カラーリングの追加
欧州で300km規制がかかる(2001)
・300km/hリミッターが装着された。
・スピードメーター表示は280km/hまでに変更
・外付けフューエルポンプがガソリンタンク内蔵に変更。
・カラーリングの追加
欧州で300kmの規制がこの年から出てしまいメーカー同士の300kmに終止符が打たれました。
隼のスピードメーターも280kmまでになり、各社のバイクも300km規制に合わせる形になりました。
マイナーチェンジ(2002)
・エキパイの黒塗装廃止
・O2フィードバッグ機構装備
・カラーリングの追加
マイナーチェンジ(2003-2004)
・フロントサスの倒立フォークにチタンコート施工
・足回りの色変更
・カラーリングの追加
マイナーチェンジ(2005-2007)
・ウインカーレンズがクリアタイプに変更
・バッテリー保護機能導入(エンジン始動時にライトが消灯)
・カラーリングの追加
フルモデルチェンジ(2008-2012)
・外装全体の変更 ・エンジンストロークが2ミリ延長
・ツインバタフライバルブ式インジェクションに変更
・197psにパワーアップ
・S-DMS(スズキドライブモードセレクター)装備
隼の見た目を失うことなく、隼初のフルモデルチェンジが行われました。
パワーもアップさせ、更に街乗りにも適するように、S-DMSを装備するなど工夫が凝らされました。
日本国内モデルが発売されるのもこのモデルからです。
マイナーチェンジ(2013-2014)
・ブレンボ製フロントブレーキキャリパーに変更
・ABSを装備
・カラーリングの追加
隼 初の国内正規販売(2013-2016)
・ETC車載器を標準装備
・名称が「HAYABUSA 1300」から「隼」になる
・カラーリングの追加
ようやく2代目隼になって国内販売が開始されました。
欧州仕様から国内仕様はパワーダウンされるのが通例でしたが、全くパワーダウンを行うことなく発売されたのは凄いですね。
2代目隼、国内生産が終了(2017)
・カラーリングの追加
2代目隼の国内、欧州での生産は2017年度モデルを持って終了しました。
国内では「もう隼は作らないのか・・・」という雰囲気もありましたが、人気モデルなのにファイナルエディションが出なかったことで、「排ガス規制に対応する為に、3代目開発の準備期間では?」という考察も世間ではありました。
北米では販売が2019年モデルまで続けられました。
3代目隼が日本含め世界で発売(2021-現在)
・外装の変更
・車体制御機能などのライダーサポート機能を実装
・アクセントカラーを指定できるカラーオーダープランが追加
13年振りにフルモデルチェンジを果たした隼は、 メガツアラーとしての利便性を高めるため、車体制御機能に始まる様々なライダーサポート機能を備えました。
ユーロ5や国内の排ガス規制にも対応し、国内、欧州、北米でほぼ同時発売をする形になりました。
【独自調査】隼について調べてみた
調査は2022年に実施したものになります。
では、隼ですが、実際に乗っている人やほかのライダーからはどのような印象を受けているのでしょうか。
調査してみましたので結果を紹介します。
どのモデルの隼に乗っていますか?
これは隼のどのモデルに乗っているかを聞いた結果のグラフです。
やはり発売期間の長い2代目隼-HAYABUSA-に人気は集中しているようですね。
2代目は国内生産が実現化されたというのもあって全体の購入者も多いようです。
反対に、2021年に発売となった3代目はまだまだ手に入れている人は少ない様です。
隼のどこに惚れて購入した?
・300km超えというロマンだけで乗ってます。そんなに出しませんが (40代 男性)
・見た時の圧倒的な個性に惹かれて乗りました。 (20代 男性)
・フォルムがカッコかわいい。 (20代 女性)
・ツアラーなだけあって乗りやすい(30代 男性)
決め手はデザインが一番で次点で走行性能という結果になりました。 乗りやすさを理由に挙げている割合も意外と多いですね。
スーパースポーツというよりメガツアラーなので乗りやすさにも十分配慮している車両なので、こういった意見も入ってくるのはメーカーの狙い通りといったところでしょうか。
隼の印象ってどうなの?
おおむねカッコいいという印象
・実車見た時にすごく重厚感あってカッコよかった
・所有感がありそうなバイク
SUZUKI車特有の個性的デザインから敬遠する人もいる様です。
しかし、おおむねカッコいいと思っているようですね。
このバイクは写真で見るより実車で好きになる人も多く、 筆者は大手バイク屋で働いていた経験があるのですが「隼って写真でみるとキモイと思ったけど、実際にみると迫力があってカッコいい」という人が多かった印象です。
気になった方はバイク屋に立ち寄り、実車を見てみるのも良いかもしれませんね。
隼を安く買うには愛車を高く買ってもらうことが大事
「隼を買いたいけど、高くて買えない...」、「少しでも安く買う方法はないか」と考えている人も多いのではないでしょうか。
もちろん、ディーラーで値引きを引き出したり、安い車体を探すことも重要です。
しかし、見落としがちな視点として、今乗ってるバイクを高く売ることも重要です。
下取りと買取を比較すると、多くの会社を比較できるため買取のほうが高く売れる確率が高くなります。
カチエックスなら写真だけで全国のバイク業者へと手間なくネット完結で売却が可能です。
全国のバイク業者から一番高い所を選ぶだけで、余計な交渉などはカチエックスのスタッフが代行。
バイクは基本的に保管してるだけでも価格が下がって行くので、一番高く売れる今のタイミングを逃さないようにしましょう。
価格に納得できなければキャンセルも可能ですので、まずはお気軽にお申込みしてみて下さいね。