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ヤマハ YZF-R1を安く買うには?R1の歴史と年式別の中古相場も紹介|バイク買いたい新書

ヤマハ YZF-R1を安く買うには?R1の歴史と年式別の中古相場も紹介|バイク買いたい新書

ヤマハの「YZF-R1」はとにかく速く、ライバルに勝つために、究極を求めて創られたバイクです。様々なレースシーンで成果を上げながらも、デザインが優美で独特なエンジンを搭載しているなど、オリジナリティが満載です。

ヤマハと言えば「YZF-R1」というイメージの方も多いのではないでしょうか。

YZFは歴史が長く、2022年をもって24年目に突入します。速く、かっこよく、強くなれるのがYZF-R1です。

「YZF-R1を買いたい!」、「YZF-R1について詳しく知りたい」という方向けに現在の取引相場、YZF-R1の歴史を紹介します。

YAMAHA YZF-R1とは

YZF-R1(ワイゼットエフ アールワン)はヤマハ発動機(YAMAHA)が製造する1000㏄4気筒エンジンを搭載したオートバイです。1998年から現在まで販売、製造されているロングセラーモデルです。YZF-R1にも様々なタイプがあり、現在までに約8回の改良を経て進化を遂げています。

また、「国内仕様」「海外仕様(逆輸入車)」によってスペックやデザイン、操作感まで異なるので、最適なYZFを見つけるのには苦労するのもYZF-R1の特徴です。

YZF-R1は、サーキットや公道で速く走る事をコンセプトにしたバイクであり、危険な要素を持ちつつも、グッドデザイン賞を受賞するなど魅せるバイクでもあります。

YZF-R1の現行モデル(2020~)と新車価格

YZF-R1の現行モデルは2020年、6年ぶりに登場した国内向けのモデル(8BL-RN65J)です。

ユーロ5の排ガス規制に対応する形で発売されました。

販売価格は2,365,000円からとなっています。

「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」に指定されているため、新車購入はYSPもしくはアドバンスディーラーでしか購入できません。

アドバンスディーラーとは、「ヤマハが認定したワンランク上のヤマハスポーツバイク正規取扱店」です。

YSPやアドバンスディーラーは下記公式サイトから検索できます。
⇒ヤマハの販売店検索

タイプ・グレード YZF-R1M YZF-R1
カラー ブルーイッシュホワイトメタリック2
ヤマハブラック
ディープパープリッシュブルーメタリックC
ヤマハブラック
最高出力(馬力) 200ps/13,500rpm 200ps/13,500rpm
最大トルク 113N・m/11,500rpm 113N・m/11,500rpm
参考新車価格 3,190,000円 2,365,000円
エンジン形式 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
全長 2,055mm 2,055mm
全幅 690mm 690mm
全高 1,165mm 1,165mm
車両重量 202kg 201kg
シートの高さ 860mm 855mm
燃費/L 21.6km/l(60km走行時) 15.2km/l(WMTCモード値) 21.6km/l(60km走行時) 15.2km/l(WMTCモード値)
タンク容量 17L 17L

YZF-R1の年式別中古相場

YZF-R1の中古車相場は安定しています。バイク業界全体ではコロナの影響で大きく相場が変動している中、YZF-R1は安定した中古価格を保っています。

多くの人が乗りたいと思うミーハーな車種とは違い、硬派なバイクということで相場も安定しているのかなと思います。

【現行】YZF-R1(2020-)の中古相場

【現行】YZF-R1(2020-)の中古相場

現行モデル(2020-)の中古相場は2022年6月185万円から2023年6月の161万円と約24万円値下がりしています。

比較的安定していた相場が直近2023年6月で大きく下がりました。ただ、車種自体の人気やここまで安定していた相場を考えると、そこまで大きな値崩れをするとは考えにくいです。

一時的に値下がりしているだけの可能性も高いので、購入や売却を検討してる方は相場を随時チェックしましょう。

YZF-R1(2015-2019)の中古相場

YZF-R1(2015-2019)の中古相場

YZF-R1(2015-2019)は2022年6月の160万円から2023年6月では163万円と約3万円値上がりしています。

最も相場が高かった2022年10月頃からジワジワと値下がりしているので、業界全体の相場の動きを考えても、大きな値上がりをする見込みはありませんね。

YZF-R1(2009-2014)の中古相場

YZF-R1(2009-2014)の中古相場

**YZF-R1(2009-2014)は2022年6月の77万円から2023年6月の89.9万円と12.9万円値上がりしています。

最も相場が高かったのは2022年10月頃ですが、2023年に入って相場が落ち着いた後も2022年6月の相場までは落ちていません。

直近で相場が上がっている車種も結構増えてきているので、また少し値上がりを見せるかもしれませんね。

2008年以前に発売されたYZF-R1中古相場

2008年以前に発売されたYZF-R1中古相場

2008年以前に発売されたYZF-R1は、2022年6月の86万円から2023年6月の78.3万円と7.7万円値下がりしています。

2023年に入ってから低い相場が続いていましたが、直近の5月6月では少し値上がりを見せていますね。

YZF-R1の歴史

ここからは1998年に初登場して以来のYZF-R1の歴史を振り返ります。

YZF-R1登場(1998-1999)

YZF-R1 1999年式の諸元

YZF-R1 1998年式の諸元

主な特徴
・現行のサーキット志向とは真逆の峠道志向のスペック
・最高速は291㎞
・カミソリステアの由来元
・可変排気システム(EXUP)は1軸

初代YZF-R1はCBR900RRのライバルモデルとして発売されました。これよりも前に「YZF1000Rサンダーエース」というバイクが、この初代YZF-R1の原型になっています。

YZF-R1(2000-2001) 初代から250箇所を改良 海外仕様

YZF-R1 2000年式の諸元

YZF-R1 2001年式の諸元

主な変更・追加
・純正でマフラーがチタン製
・冷却性能を改善
・イリジウムが標準装備
・2軸式EXUPで排気効率をあげた

ヤマハのYZF-R1に対する「妥協しない姿勢」はこの時から始まっています。改良した箇所は250以上におよび、これは現代では考えられない力の入れようです。

YZF-R1 (2002-2003) R1で初めてのFI仕様はこのモデルから

YZF-R1 2002年式の諸元

主な変更・追加
・イグナイターの容量変更
・フロントフォークを41mm⇨43mmに大型化
・フレームを1mm薄くして軽量化
・シフトインジケーターが追加

つい一年前まではYZF-R1 はキャブレーター式でした。このモデルは、「高速域での旋回性」「アクセルのリニアな反応」「コーナーをもっと攻めたい」というライダーのニーズに合わせて作られたバイクです。

【2003年式】サイドマフラーの最終型

YZF-R1 2003年式の諸元

YZF-R1 2007年式のカラバリ

サイドマフラーのYZF-R1が好みなら、この2003年式が最終型になります。

YZF-R1(2004) センターアップマフラーはここから

YZF-R1 2004年式の諸元

主な変更・追加点
・ラムエアを初めて搭載したモデル
・センターアップマフラーが始まったモデル
・ブレーキがラジアルマウントに変更
・スイングアームが逆トラス形状に

YZFが2004年にセンターアップマフラーにした理由には、よりswingアームの動きを柔軟にするためでした。のちの2005年にはスイングアームが延長されることになりますが、2004年のYZFはホイールベースが短いため、低速における旋回性が高いのが特徴です。

YZF-R1(2005) イモビライザー搭載はここから

YZF-R1 2005年式の諸元

主な変更・追加
・前モデルより3馬力アップ
・スイングアームが長くなった
・フレームが軽量化されて公道を走りやすくなっている
・SPモデルがあるが手に入らない
・イモビ搭載が搭載されたのが2005

YZF-R1(2006) 「5バルブの最終型」

YZF-R1 2006年式の諸元

YZF-R1 2007年式のカラバリ

主な特徴
・YZFの中で最も軽い193㎏
・規制前なのでマフラーがコンパクトでスッキリしている
・ヤマハ伝統の5バルブエンジンの最終型

YZF-R1(2007-2008) 5バルブから4バルブへ

これまで5バルブエンジンというヤマハの伝統的なエンジンがあったわけですが、この年代にでは5バルブを捨てて、4バルブのYZFを製造しています。

【2007年式】5バルブから4バルブへ

YZF-R1 2007年式の諸元

主な変更・追加
・外装がレイヤーカウルに変化
・5バルブを捨てて4バルブになる
・ブレーキが6ポッドで強力
・馬力が180psに到達する(クロスプレーンではない)
・スイングアームがマグネシウムになり軽量化

この年代のYZF-R1はエンジンを4バルブに変更したことによって、180psの出力を出したYZFです。しかし、すぐに新排出ガス規制が迫っていたため、2009年のクロスプレーン採用までの試験的な車両であったとも言われています。

アンダーカウルがグレーになっているのが2007年式の特徴です。

【2008年式】「4バルブの最終型」

YZF-R1 2008年式の諸元

カラーラインナップが変更され、ロゴがゴールドになっているのが2008年式の特徴です。

6代目YZF-R1のまとめ
「古いR1はごめんだが、クロスプレーンも微妙だ」と感じている人が選ぶのが6代目R1です。マフラーが5代目よりも後方に突き出ているデザインも魅力的で、ブレーキも強力で安心だからです。

YZF-R1(2009-2014) 国内仕様登場!!

2008年までYZF-R1はすべて海外での販売しかありませんでしたが、2009年ついに国内仕様が登場しました

7代目のYZF-R1 は、2012年から燃費が19㎞/L→25km/Lへと良くなり、トラクションコントロールが搭載されます。

その他の年式はカラーラインナップの更新などがメインになっています。トラコンは人によって好みが分かれる電子部品なので、7代目は主にカラーモデルでしょう。

【2009年式】クロスプレーンが搭載されたモデル

YZF-R1 2009年式の諸元

主な変更・追加機能
・クロスプレーン搭載(不等間隔エンジン)
・スリッパークラッチ搭載
・6ポッド対向ブレーキキャリパー
・ツインインジェクター
・左右分担で減衰するフロントフォーク
・排ガス規制の影響でマフラーが肥大化
・車重が212㎏と最も重い
・調整機能付きのリアサスペンション

恐ろしい顔つきになり、大幅な改良を受けて発売されたのが2009年式のYZF-R1です。2008年に起きた新排ガス規制によってマフラーが肥大化し、車重が212kgと重いのが印象的です。

【2012年式】トラコンが追加されたモデル

YZF-R1 2012年式の諸元

・カラーラインナップの追加 ・トラクションコントロールが追加される

トラコンとは横滑りを防止するセンサーの事です。峠などを攻めるときにより安全にコントロールする事ができるようになります。

【2013年式】カラー変更・追加

YZF-R1 2013年式の諸元

【2014年式】カラー変更・追加

YZF-R1 2014年式の諸元 アッパーカウルにラインが入って人間らしい顔つきになっているのが2014年モデルの特徴です。

7代目 国内仕様のまとめ
2009年から排ガス規制の影響でマフラーが肥大化しましたが、クロスプレーンを搭載したり、通称「出目金」といわれる顔つきになったりと、YZFといえばこのモデルと言われています。唯一国内仕様が発売されているので、メンテナンスの面で勝手が良い面もあります。

YZF-R1(2015年~2019年) 海外仕様

YZF-R1 2015年式の諸元 YZF-R1 2015年式 人気のカラバリ

主な特徴
・エンジン内にある「コンロッド」がチタン合金
・ホイールがマグネシウムで軽い
・アルミ製の燃料タンク
・液晶デジタルメーター
・IMU(6軸を感知するセンサー)で最適な走りを実現する
・オフセットシリンダーで燃焼ロスを低減
・クイックシフト
・パワーモード4段階
など

YZF-R1(2CR)は、これまでのR1とは全然違うバイクです。デザイン、エンジン全てがサーキットで勝つために創られました。「No Excuse(妥協しない)」をテーマに開発されたのです。

そのためには軽量化が第一目標であり、ヤマハの企業努力でマグネシウムホイールを標準装備が実現しています。

また、6軸センサー(IMU)を搭載してるので、サーキットなどの激しい走行で転倒しないよう、電子制御によって様々なサポートを受けられます。

2015年~2019年に発売されたYZF-R1には国内仕様はありません。海外のみでの販売でした。

【2016年式】カラーラインナップが追加

YZF-R1 2016年式の諸元

2015年と2016年のYZF-R1はノーマルサイレンサーより容量が大きいアクラポビッチ製のマフラーを装備しています。 これは、ECUのセッティングを行うことで、フルパワー化する事ができます。(2017年式でもマフラーを交換すれば同じことができますが、ヤマハが指定したアクラポビッチが今のところ有力)

【2017年式】新排ガス規制に対応した新型YZF-R1

YZF-R1 2017年式の諸元

主な変更点
・排ガス規制の影響でサイレンサーがノーマルに
・新車価格が安くなった
・エンジンがブラックに塗装される

主な改良点はマフラーのみです。細かい点で言えば、リアウインカーが小さくなったり、マフラーのステーが取り外されたりなど、外観がよりシンプルになっています。

【2018年】ダウンシフトが追加

YZF-R1 2018年式の諸元

主な変更点
・クラッチ操作なしでシフトダウンできるようになった(ダウンシフト)
・ECUが改良されて、よりコントロールしやすくなった
・ヒートガードがブラックに塗装
・R1のロゴが控えめになっている

新型のYZF-R1はシフトダウン時にクラッチ操作を必要としない「ダウンシフト」を追加したモデルです。それ以外にも小さな変更が加えられていますが、公表さてておらず、なおかつ情報が少ないため、自身の目で確認する必要があります。

YZF-R1(2015)のスペック表

タイプ・グレード 逆輸入車
最高出力(馬力) 200ps/13,500rpm
最大トルク 112.4N・m/11,500rpm
参考新車価格 279万円
エンジン形式 2CR
全長 2,055mm
全幅 690mm
全高 1015mm
車両重量 199kg
シートの高さ 855mm
タンク容量 17L

YZF-R1(2020-) 国内仕様が再登場!

2015年以降、国内仕様車は販売されていませんでしたが、ついに2020年再び国内仕様車が登場しました。

いち早くユーロ5の排ガス規制に対応したうえで、走行性能も向上しています。

主な変更点
・ユーロ5の排ガス規制に合致
・YCC-T(電子制御スロットル)にAPSG(アクセル開度センサーつきグリップ)を採用

また、2022年にはヤマハによるWGP参戦60周年を記念した特別カラーモデルも発売されました。

【独自調査】YZF-R1について調べてみた

調査は2018年に実施したものになります

では、YZF-R1ですが、実際に乗っている人やほかのライダーからはどのような印象を受けているのでしょうか。

調査してみましたので結果を紹介します。

どのYZF-R1に乗っている?

YZF-R1の人気モデルを調査したグラフ

これはYZF-R1のどのモデルに乗っているかを聞いた結果のグラフです。

国内仕様になる7代目(2009~2014)が最も乗られているモデルで、大きな理由としてはメンテナンスなどのアフターフォローです。また馬力を犠牲にした分、燃費が良いのも日本国内では需要があるようですね。

R1のどこに惚れて購入した?

YZF-R1に惚れたところを調査した円グラフ

惚れた理由
・突き抜けたデザインが最高だ (30代 男性)
・クロスプレーンだから買ったんだよ (40代 男性)
・威圧感におされてしまった。これで夜を走ってみたいと思ったから (20代 男性)
・2本出しのアップマフラーは魅力的、熱いけれども。(50代 男性)
 

人気度は燃費などの意見も多かったのですが、買おうと思った理由の1位はスペックでした。乗り心地(操作感)を考えて購入している人も多く、燃費は最後に考えるようです。

R1の印象ってどうなの?

ほとんどの現役ライダーは「かっこいい」と感じている

YZF-R1の印象を調査した結果をあらわしているグラフ

CBR1000RR 40代 男性
・横に並ばれるとあの威圧感に負ける、けどかっこいい
GSX-R1000R 30代 男性
・峠になると上手い人だとまず追いつけないよね、自分もまけてないけれども)
ZX-10R 30代 男性
・欲しいとは思わないけれども、カワサキの無骨な感じとは対局的だから、違う意味でカッコいいと思うよ。ただ綺麗すぎる感じがするけどね。

4大メーカーを代表するSS乗りの感想をピックアップしてみましたが、それぞれ捉え方が違って面白いですね。YZF-R1は他のメーカーよりも一目置かれている印象を受けました。

半分以上の一般人は「こわい」と感じている

YZF-R1をこわいと思っている一般人の意見をまとめた円グラフ

・とにかく威圧的で怖い(40代 経理 男性)
・なんで目玉があるの?(20代 事務職 女性)
・明らかに危険なにおいがする(50代 不動産 男性)
・サメとかピラニアみたいで怖い(30代 主婦 女性)

とにかく怖いという意見がたくさんありました。威圧的なデザインのバイクに乗ると自分を鼓舞してくれたり、強くなった気分になりますが、周囲の人はもうすでに恐怖を感じているようです。

逆にかっこいいと答えた方の大半は、「ヤマハを知っている」 (ピアノなどの楽器)ので、そのイメージがあって興味を示していました。

YZF-R1は主にどんな用途で乗ってる?

YZF-R1の乗り方を調査したグラフ

2009年式 50代 男性
・主にツーリングです。自然とSS乗りで行くことになりますよね。一緒に走れる人が限定されてしまうのは仕方ない。
2014年式 30代 男性
・土日のちょっとした時間とか、天気がいい朝や夜に楽しんでますね。空いてるから(笑)
2015年式 50代 男性
・サーキット用に一台、年に数回程度ですが、R1でブン回して遊んでます。高い買い物でしたが、新型は全然別物ですね。
2006年式 20代 男性
・車はいらないし、毎日乗りたいので通勤に使ってます。といって1年経ちますが、慣れないうちは辛かったですね。

YZF-R1はSSですが、ツーリングで走る方と、峠などでサクッと走って帰る方が半々ぐらいでした。長距離を走るのには厳しい姿勢のため、ツーリングに行く方は往復300㎞ぐらいを目安に走るそうです。

通勤に使う方は50㎞圏内が多く、それ以上は「疲れるのでスクーターにする」そうですよ。

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