ヤマハの「YZF-R1」はとにかく速く、ライバルに勝つために、究極を求めて創られたバイクです。様々なレースシーンで成果を上げながらも、デザインが優美で独特なエンジンを搭載しているなど、オリジナリティが満載です。
ヤマハと言えば「YZF-R1」というイメージの方も多いのではないでしょうか。
YZFは歴史が長く、2022年をもって24年目に突入します。速く、かっこよく、強くなれるのがYZF-R1です。
「YZF-R1を買いたい!」、「YZF-R1について詳しく知りたい」という方向けに現在の取引相場、YZF-R1の歴史を紹介します。
- YAMAHA YZF-R1とは
- YZF-R1の現行モデル(2020~)と新車価格
- YZF-R1の年式別中古相場
- 【現行】YZF-R1(2020-)の中古相場
- YZF-R1(2015-2019)の中古相場
- YZF-R1(2009-2014)の中古相場
- 2008年以前に発売されたYZF-R1中古相場
- YZF-R1の歴史
- YZF-R1登場(1998-1999) 海外仕様
- YZF-R1(2000-2001) 初代から250箇所を改良 海外仕様
- YZF-R1 (2002-2003) R1で初めてのFI仕様はこのモデルから
- YZF-R1(2004) センターアップマフラーはここから
- YZF-R1(2006) 「5バルブの最終型」
- YZF-R1(2007-2008) 5バルブから4バルブへ
- YZF-R1(2009-2014) 国内仕様登場!!
- YZF-R1(2015年~2019年) 海外仕様
- YZF-R1(2020-) 国内仕様が再登場!
- 【独自調査】YZF-R1について調べてみた
- R1のどこに惚れて購入した?
- R1の印象ってどうなの?
- YZF-R1は主にどんな用途で乗ってる?
- YZF-R1を安く買うには愛車を高く買ってもらうことが大事
YAMAHA YZF-R1とは
YZF-R1(ワイゼットエフ アールワン)はヤマハ発動機(YAMAHA)が製造する1000㏄4気筒エンジンを搭載したオートバイです。1998年から現在まで販売、製造されているロングセラーモデルです。YZF-R1にも様々なタイプがあり、現在までに約8回の改良を経て進化を遂げています。
また、「国内仕様」「海外仕様(逆輸入車)」によってスペックやデザイン、操作感まで異なるので、最適なYZFを見つけるのには苦労するのもYZF-R1の特徴です。
YZF-R1は、サーキットや公道で速く走る事をコンセプトにしたバイクであり、危険な要素を持ちつつも、グッドデザイン賞を受賞するなど魅せるバイクでもあります。
YZF-R1の現行モデル(2020~)と新車価格
YZF-R1の現行モデルは2020年、6年ぶりに登場した国内向けのモデル(8BL-RN65J)です。
ユーロ5の排ガス規制に対応する形で発売されました。
販売価格は2,365,000円からとなっています。
「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」に指定されているため、新車購入はYSPもしくはアドバンスディーラーでしか購入できません。
アドバンスディーラーとは、「ヤマハが認定したワンランク上のヤマハスポーツバイク正規取扱店」です。
YSPやアドバンスディーラーは下記公式サイトから検索できます。
⇒ヤマハの販売店検索
タイプ・グレード | YZF-R1M | YZF-R1 |
---|---|---|
カラー | ブルーイッシュホワイトメタリック2 ヤマハブラック |
ディープパープリッシュブルーメタリックC ヤマハブラック |
最高出力(馬力) | 200ps/13,500rpm | 200ps/13,500rpm |
最大トルク | 113N・m/11,500rpm | 113N・m/11,500rpm |
参考新車価格 | 3,190,000円 | 2,365,000円 |
エンジン形式 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ |
全長 | 2,055mm | 2,055mm |
全幅 | 690mm | 690mm |
全高 | 1,165mm | 1,165mm |
車両重量 | 202kg | 201kg |
シートの高さ | 860mm | 855mm |
燃費/L | 21.6km/l(60km走行時) 15.2km/l(WMTCモード値) | 21.6km/l(60km走行時) 15.2km/l(WMTCモード値) |
タンク容量 | 17L | 17L |
YZF-R1の年式別中古相場
YZF-R1の中古車相場は安定しています。バイク業界全体ではコロナの影響で大きく相場が変動している中、YZF-R1は安定した中古価格を保っています。
多くの人が乗りたいと思うミーハーな車種とは違い、硬派なバイクということで相場も安定しているのかなと思います。
【現行】YZF-R1(2020-)の中古相場
現行モデル(2020-)の中古相場は2022年6月185万円から2023年6月の161万円と約24万円値下がりしています。
比較的安定していた相場が直近2023年6月で大きく下がりました。ただ、車種自体の人気やここまで安定していた相場を考えると、そこまで大きな値崩れをするとは考えにくいです。
一時的に値下がりしているだけの可能性も高いので、購入や売却を検討してる方は相場を随時チェックしましょう。
YZF-R1(2015-2019)の中古相場
YZF-R1(2015-2019)は2022年6月の160万円から2023年6月では163万円と約3万円値上がりしています。
最も相場が高かった2022年10月頃からジワジワと値下がりしているので、業界全体の相場の動きを考えても、大きな値上がりをする見込みはありませんね。
YZF-R1(2009-2014)の中古相場
**YZF-R1(2009-2014)は2022年6月の77万円から2023年6月の89.9万円と12.9万円値上がりしています。
最も相場が高かったのは2022年10月頃ですが、2023年に入って相場が落ち着いた後も2022年6月の相場までは落ちていません。
直近で相場が上がっている車種も結構増えてきているので、また少し値上がりを見せるかもしれませんね。
2008年以前に発売されたYZF-R1中古相場
2008年以前に発売されたYZF-R1は、2022年6月の86万円から2023年6月の78.3万円と7.7万円値下がりしています。
2023年に入ってから低い相場が続いていましたが、直近の5月6月では少し値上がりを見せていますね。
YZF-R1の歴史
ここからは1998年に初登場して以来のYZF-R1の歴史を振り返ります。
YZF-R1登場(1998-1999)
・現行のサーキット志向とは真逆の峠道志向のスペック
・最高速は291㎞
・カミソリステアの由来元
・可変排気システム(EXUP)は1軸
初代YZF-R1はCBR900RRのライバルモデルとして発売されました。これよりも前に「YZF1000Rサンダーエース」というバイクが、この初代YZF-R1の原型になっています。
YZF-R1(2000-2001) 初代から250箇所を改良 海外仕様
・純正でマフラーがチタン製
・冷却性能を改善
・イリジウムが標準装備
・2軸式EXUPで排気効率をあげた
ヤマハのYZF-R1に対する「妥協しない姿勢」はこの時から始まっています。改良した箇所は250以上におよび、これは現代では考えられない力の入れようです。
YZF-R1 (2002-2003) R1で初めてのFI仕様はこのモデルから
・イグナイターの容量変更
・フロントフォークを41mm⇨43mmに大型化
・フレームを1mm薄くして軽量化
・シフトインジケーターが追加
つい一年前まではYZF-R1 はキャブレーター式でした。このモデルは、「高速域での旋回性」「アクセルのリニアな反応」「コーナーをもっと攻めたい」というライダーのニーズに合わせて作られたバイクです。
【2003年式】サイドマフラーの最終型
サイドマフラーのYZF-R1が好みなら、この2003年式が最終型になります。
YZF-R1(2004) センターアップマフラーはここから
・ラムエアを初めて搭載したモデル
・センターアップマフラーが始まったモデル
・ブレーキがラジアルマウントに変更
・スイングアームが逆トラス形状に
YZFが2004年にセンターアップマフラーにした理由には、よりswingアームの動きを柔軟にするためでした。のちの2005年にはスイングアームが延長されることになりますが、2004年のYZFはホイールベースが短いため、低速における旋回性が高いのが特徴です。
YZF-R1(2005) イモビライザー搭載はここから
・前モデルより3馬力アップ
・スイングアームが長くなった
・フレームが軽量化されて公道を走りやすくなっている
・SPモデルがあるが手に入らない
・イモビ搭載が搭載されたのが2005
YZF-R1(2006) 「5バルブの最終型」
・YZFの中で最も軽い193㎏
・規制前なのでマフラーがコンパクトでスッキリしている
・ヤマハ伝統の5バルブエンジンの最終型
YZF-R1(2007-2008) 5バルブから4バルブへ
これまで5バルブエンジンというヤマハの伝統的なエンジンがあったわけですが、この年代にでは5バルブを捨てて、4バルブのYZFを製造しています。
【2007年式】5バルブから4バルブへ
・外装がレイヤーカウルに変化
・5バルブを捨てて4バルブになる
・ブレーキが6ポッドで強力
・馬力が180psに到達する(クロスプレーンではない)
・スイングアームがマグネシウムになり軽量化
この年代のYZF-R1はエンジンを4バルブに変更したことによって、180psの出力を出したYZFです。しかし、すぐに新排出ガス規制が迫っていたため、2009年のクロスプレーン採用までの試験的な車両であったとも言われています。
アンダーカウルがグレーになっているのが2007年式の特徴です。
【2008年式】「4バルブの最終型」
カラーラインナップが変更され、ロゴがゴールドになっているのが2008年式の特徴です。
「古いR1はごめんだが、クロスプレーンも微妙だ」と感じている人が選ぶのが6代目R1です。マフラーが5代目よりも後方に突き出ているデザインも魅力的で、ブレーキも強力で安心だからです。
YZF-R1(2009-2014) 国内仕様登場!!
2008年までYZF-R1はすべて海外での販売しかありませんでしたが、2009年ついに国内仕様が登場しました。
7代目のYZF-R1 は、2012年から燃費が19㎞/L→25km/Lへと良くなり、トラクションコントロールが搭載されます。
その他の年式はカラーラインナップの更新などがメインになっています。トラコンは人によって好みが分かれる電子部品なので、7代目は主にカラーモデルでしょう。
【2009年式】クロスプレーンが搭載されたモデル
・クロスプレーン搭載(不等間隔エンジン)
・スリッパークラッチ搭載
・6ポッド対向ブレーキキャリパー
・ツインインジェクター
・左右分担で減衰するフロントフォーク
・排ガス規制の影響でマフラーが肥大化
・車重が212㎏と最も重い
・調整機能付きのリアサスペンション
恐ろしい顔つきになり、大幅な改良を受けて発売されたのが2009年式のYZF-R1です。2008年に起きた新排ガス規制によってマフラーが肥大化し、車重が212kgと重いのが印象的です。
【2012年式】トラコンが追加されたモデル
トラコンとは横滑りを防止するセンサーの事です。峠などを攻めるときにより安全にコントロールする事ができるようになります。
【2013年式】カラー変更・追加
【2014年式】カラー変更・追加
アッパーカウルにラインが入って人間らしい顔つきになっているのが2014年モデルの特徴です。
2009年から排ガス規制の影響でマフラーが肥大化しましたが、クロスプレーンを搭載したり、通称「出目金」といわれる顔つきになったりと、YZFといえばこのモデルと言われています。唯一国内仕様が発売されているので、メンテナンスの面で勝手が良い面もあります。
YZF-R1(2015年~2019年) 海外仕様
・エンジン内にある「コンロッド」がチタン合金
・ホイールがマグネシウムで軽い
・アルミ製の燃料タンク
・液晶デジタルメーター
・IMU(6軸を感知するセンサー)で最適な走りを実現する
・オフセットシリンダーで燃焼ロスを低減
・クイックシフト
・パワーモード4段階
など
YZF-R1(2CR)は、これまでのR1とは全然違うバイクです。デザイン、エンジン全てがサーキットで勝つために創られました。「No Excuse(妥協しない)」をテーマに開発されたのです。
そのためには軽量化が第一目標であり、ヤマハの企業努力でマグネシウムホイールを標準装備が実現しています。
また、6軸センサー(IMU)を搭載してるので、サーキットなどの激しい走行で転倒しないよう、電子制御によって様々なサポートを受けられます。
2015年~2019年に発売されたYZF-R1には国内仕様はありません。海外のみでの販売でした。
【2016年式】カラーラインナップが追加
2015年と2016年のYZF-R1はノーマルサイレンサーより容量が大きいアクラポビッチ製のマフラーを装備しています。 これは、ECUのセッティングを行うことで、フルパワー化する事ができます。(2017年式でもマフラーを交換すれば同じことができますが、ヤマハが指定したアクラポビッチが今のところ有力)
【2017年式】新排ガス規制に対応した新型YZF-R1
・排ガス規制の影響でサイレンサーがノーマルに
・新車価格が安くなった
・エンジンがブラックに塗装される
主な改良点はマフラーのみです。細かい点で言えば、リアウインカーが小さくなったり、マフラーのステーが取り外されたりなど、外観がよりシンプルになっています。
【2018年】ダウンシフトが追加
・クラッチ操作なしでシフトダウンできるようになった(ダウンシフト)
・ECUが改良されて、よりコントロールしやすくなった
・ヒートガードがブラックに塗装
・R1のロゴが控えめになっている
新型のYZF-R1はシフトダウン時にクラッチ操作を必要としない「ダウンシフト」を追加したモデルです。それ以外にも小さな変更が加えられていますが、公表さてておらず、なおかつ情報が少ないため、自身の目で確認する必要があります。
YZF-R1(2015)のスペック表
タイプ・グレード | 逆輸入車 |
---|---|
最高出力(馬力) | 200ps/13,500rpm |
最大トルク | 112.4N・m/11,500rpm |
参考新車価格 | 279万円 |
エンジン形式 | 2CR |
全長 | 2,055mm |
全幅 | 690mm |
全高 | 1015mm |
車両重量 | 199kg |
シートの高さ | 855mm |
タンク容量 | 17L |
YZF-R1(2020-) 国内仕様が再登場!
2015年以降、国内仕様車は販売されていませんでしたが、ついに2020年再び国内仕様車が登場しました。
いち早くユーロ5の排ガス規制に対応したうえで、走行性能も向上しています。
・ユーロ5の排ガス規制に合致
・YCC-T(電子制御スロットル)にAPSG(アクセル開度センサーつきグリップ)を採用
また、2022年にはヤマハによるWGP参戦60周年を記念した特別カラーモデルも発売されました。
【独自調査】YZF-R1について調べてみた
調査は2018年に実施したものになります。
では、YZF-R1ですが、実際に乗っている人やほかのライダーからはどのような印象を受けているのでしょうか。
調査してみましたので結果を紹介します。
どのYZF-R1に乗っている?
これはYZF-R1のどのモデルに乗っているかを聞いた結果のグラフです。
国内仕様になる7代目(2009~2014)が最も乗られているモデルで、大きな理由としてはメンテナンスなどのアフターフォローです。また馬力を犠牲にした分、燃費が良いのも日本国内では需要があるようですね。
R1のどこに惚れて購入した?
・突き抜けたデザインが最高だ (30代 男性)
・クロスプレーンだから買ったんだよ (40代 男性)
・威圧感におされてしまった。これで夜を走ってみたいと思ったから (20代 男性)
・2本出しのアップマフラーは魅力的、熱いけれども。(50代 男性)
人気度は燃費などの意見も多かったのですが、買おうと思った理由の1位はスペックでした。乗り心地(操作感)を考えて購入している人も多く、燃費は最後に考えるようです。
R1の印象ってどうなの?
ほとんどの現役ライダーは「かっこいい」と感じている
・横に並ばれるとあの威圧感に負ける、けどかっこいい
・峠になると上手い人だとまず追いつけないよね、自分もまけてないけれども)
・欲しいとは思わないけれども、カワサキの無骨な感じとは対局的だから、違う意味でカッコいいと思うよ。ただ綺麗すぎる感じがするけどね。
4大メーカーを代表するSS乗りの感想をピックアップしてみましたが、それぞれ捉え方が違って面白いですね。YZF-R1は他のメーカーよりも一目置かれている印象を受けました。
半分以上の一般人は「こわい」と感じている
・なんで目玉があるの?(20代 事務職 女性)
・明らかに危険なにおいがする(50代 不動産 男性)
・サメとかピラニアみたいで怖い(30代 主婦 女性)
とにかく怖いという意見がたくさんありました。威圧的なデザインのバイクに乗ると自分を鼓舞してくれたり、強くなった気分になりますが、周囲の人はもうすでに恐怖を感じているようです。
逆にかっこいいと答えた方の大半は、「ヤマハを知っている」 (ピアノなどの楽器)ので、そのイメージがあって興味を示していました。
YZF-R1は主にどんな用途で乗ってる?
・主にツーリングです。自然とSS乗りで行くことになりますよね。一緒に走れる人が限定されてしまうのは仕方ない。
・土日のちょっとした時間とか、天気がいい朝や夜に楽しんでますね。空いてるから(笑)
・サーキット用に一台、年に数回程度ですが、R1でブン回して遊んでます。高い買い物でしたが、新型は全然別物ですね。
・車はいらないし、毎日乗りたいので通勤に使ってます。といって1年経ちますが、慣れないうちは辛かったですね。
YZF-R1はSSですが、ツーリングで走る方と、峠などでサクッと走って帰る方が半々ぐらいでした。長距離を走るのには厳しい姿勢のため、ツーリングに行く方は往復300㎞ぐらいを目安に走るそうです。
通勤に使う方は50㎞圏内が多く、それ以上は「疲れるのでスクーターにする」そうですよ。
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