バイク乗りなら知らない人はほとんどいないであろうカワサキの名車「ZEPHYR(ゼファー)」。
ゼファーは、レーサーレプリカ全盛期である1989年に新登場した400ccのネイキッドバイクです。販売不振に陥っていたカワサキを救い、「ネイキッドブーム」を作ったバイクでもあります。
1990年には、750ccの「ゼファー750」、1992年には1100ccの「ゼファー1100」も登場しました。
自動車排出ガス規制(EURO3)の影響もあって、初登場から約20年経った2008年にはゼファーを冠したすべてのシリーズが生産終了となっています。
今、「昔のバイクの良さ」が注目されている中で、ゼファーシリーズの価値がどれくらい値上がりし、希少性が増していくのかを、約2万件の価格データから調査した結果と予想をお伝えします。
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目次
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ゼファー価格高騰の理由と今後の相場推移について
ゼファーシリーズが値上がりしている主な原因は、「新型コロナウイルス」など社会情勢の影響が大きいといえます。ゼファーに限らず、多くのバイクの平均中古価格が高騰しています。
2020年から比べると今も中古相場は高くなっていますが、2021年からはほとんど横ばい、もしくは緩やかに値上がりしているという状態です。
今後の相場の動きを読み取って、売買の最適なタイミングを判断する参考になれば幸いです。
カチエックスでは直近のリアルな売却金額がわかるので、気になる方は見てみてください。
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【無料】査定スタートZEPHYR400(ZR400C)の中古相場と買取相場の推移
ゼファー400は、ゼファーシリーズで一番最初に登場したモデルで、1989年に発売されました。ネイキッドブームの火付け役とも知られ、90年代に青春を過ごしたバイク乗りで知らない方はいないというほどの知名度です。アニメ「東京リベンジャーズ」にでてくるキャラクター「ドラケン」が乗っていたバイクとして近年人気が再沸騰しています。
中古相場の価格推移
ゼファー400の平均中古価格は、2022年6月からの1年間で6万円ほど値上がりしています。ただ、2020年から2021年にかけては50万円も値上がりしたので、それと比べるとここ数年ではほぼ横ばいの状態が続いています。
買取相場の価格推移
買取価格も1年間で3万円ほど値上がりはしましたが、全体的には横ばいかやや下がり傾向にも見えます。
直近の細かい買取情報はゼファー400の買取相場をチェック！
中古相場の今後の値動きは？買いどきはいつ？
緩やかに値上がりしているものの、急激な値上がりや値下がりは近々では考えられにくいので、今の価格でも良いという方は購入してしまっても良いでしょう。
買取価格と中古価格の金額差がかなりあるので、投資目的での購入はおすすめしません。
ゼファーχ(ZR400G)の中古相場と買取相場の推移
ゼファーχは、ゼファー400を4バルブ化し、馬力アップした改良版として1996年に発売されました。生産台数はゼファー400の約8万台と比べ2.5万台ほどと少なく希少なんですね。2019年時点で新車価格が180万円を超えていましたが、2023年6月時点での調査では、新車のゼファーχが500万円近くで販売されています。発売価格は約65万円だったので、7.5倍以上になっているということです。
中古相場の価格推移
ゼファーχの中古価格は2022年6月からの1年間で5万円ほど値下がりしています。 少し上がっていた時期もあるので、こちらも横ばいという判断が正しいかもしれません。 ちなみに2020年12月時点では100万円を下回っていたので、そこから考えると50万円ほど値上がりしている状況です。
買取相場の価格推移
買取相場についても、2022年6月からの1年間で7万円ほど値下がり*しています。 徐々に買取価格100万円を超える車体が減ってきた印象です。
実際の細かい買取情報はゼファーχの買取相場をチェック！
中古相場の今後の値動きは？買いどきはいつ？
中古価格に関しては、緩やかに値下がりしていくと予想できます。 2020年12月から1年間で50万円以上値上がりしたものの、そのころよりは2023年6月時点で10万円ほど値下がりしています。なので、長い目で見ると値下がり傾向にあります。
購入したい方はまだ、値下がりしろがあるので、待っても良いと思います。
売却を検討している方は徐々に下がってしまう可能性もあるので、売るなら早いほうが良いかもしれません。
ゼファー400とゼファーχの違い
少し話はそれますが、「ゼファーχ」と「ゼファー400」の違いを解説してきます。
見た目でいうと、ゼファー400ではシルバーだったエンジン部分がゼファーχでは黒塗装されています。 また、ゼファー400では単色カラーでしたが、ゼファーχではラインが入っていたりと、見る楽しさも追加されています。
もちろん性能面も大きく異なるので、スペック表で違いを確認してみましょう。
| ゼファー400 | ゼファーχ | |
|---|---|---|
| 平均中古価格 (2023年6月時点) | 128万円 | 144万円 |
| カチエックスでの 平均買取価格 (2023年6月時点) | 58万円 | 61万円 |
| 最高出力 | 34kW(46PS) | 39kW(53PS) |
| 最大トルク | 30N・m (3.1kgf・m) | 35N・m (3.6kgf・m) |
| 燃料タンク容量 | 15L | 15L |
| 定地燃費(60km/h走行時) | 38km/L | 40km/L |
| 街乗り燃費 | 15~18km/l | 18~20km/l |
| ツーリング燃費 | 20~23km/l | 23~25km/l |
| 航続距離 | 285km | 300km |
| エンジン | 空冷4気筒2バルブ | 空冷4気筒4バルブ/399cc |
| 燃料供給方式 | キャブレター | キャブレター |
| 全長x全幅x全高 | 2020 x 755 x 1010mm | 2085 x 745 x 1010mm |
| シート高 | 770mm | 780mm |
| 車両重量 | 201㎏ | 207㎏ |
上記の表からもわかるように、最高出力に大きな差がありますね。エンジンが4バルブになったことが要因です。燃費の面でも、わずかながらゼファーχが優れています。
ゼファー400とゼファーχを比べると、やはりゼファーχのほうが人気がある理由がわかりますね。
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【無料】査定スタートゼファー750(ZR750C)の中古相場と買取相場の推移
ゼファー750の、750cc(いわゆるナナハン)という排気量は、1969年から90年まで20年間で行われた日本独自の規制によって確立され、当時最大排気量ということでブームとなっていました。なので70年代や80年代に青春を謳歌したライダーたちが「リターン」する際に乗るバイクとしての需要がとくに高いです。
中古相場の価格推移
ゼファー750の中古相場は、2022年6月からの1年間で6万円ほど値下がりしています。 2020年12月から2021年11月までは値上がり傾向でしたが、それ以降は横ばいから値下がり傾向となっています。
買取相場の価格推移
買取相場も2022年6月からの1年間で58万円ほど値下がりしています。 買取台数が少ないので、状態によって平均値が左右されている印象ですが、全体的には下がり傾向にあります。
実際の細かい買取情報はゼファー750の買取相場をチェック！
中古相場の今後の値動きは？
今後の平均中古価格も買取価格も、徐々に下がっていく、もしくは横ばいである可能性が高いです。買取価格が下がると中古価格も下がっていく可能性が高いです。
ゼファー750RS(ZR750D)の中古相場と買取相場の推移
ゼファー750RSの平均中古価格は、2022年6月からの1年間で12万円ほど値下がりしています。2021年6月ころは200万円まで値上がりしていましたが、それ以降は値下がり傾向で落ち着いています。
買取台数が1年間で7台とかなり少なく、相場という相場情報をお伝えできないところではあります。ただほとんどが100万円以上かそれくらいの価格で販売されている傾向にはあります。
実際の細かい買取情報はゼファー750RSの買取相場をチェック！
ゼファー1100(ZR1100A)の中古相場と買取相場の推移
ゼファー1100は、ゼファー400をそのまま大きくしたようなデザインが特徴で、隙間なく部品で埋まっていて重量感があります。ゼファー750同様にリターンライダーに人気があります。ただ、ゼファー750よりも約40㎏も重かったりと、普段使いとしては少々ネックな点があります。
中古相場の価格推移
ゼファー1100の平均中古価格は、2022年6月からの1年間で12万円ほど値下がりしています。2021年11月ころ192万円まで値上がりし、それ以来ほぼ横ばいで推移していましたが、2023年6月時点では179万円まで下がっています。
買取相場の価格推移
一方で、買取相場は2022年からの1年間で20万円ほど値上がりしています。 2023年5月も走行距離10万キロ近くの車体が平均買取額を下げていますが、130万円以上で買い取られている車体もあるので、実際相場は上がっている可能性が高いです。
実際の細かい買取情報はゼファー1100の買取相場をチェック！
中古相場の今後の値動きは？
今後の平均中古価格は、やや下がる可能性が高いです。 状態の近い車体で比べると10万円ほど下がっているので、全体的には下がっていく可能性があります。
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【無料】査定スタートゼファー1100RS(ZR1100B)の中古相場と買取相場の推移
ゼファー1100RSの平均中古価格は、2022年6月からの1年間で17万円ほど値下がりしています。ただ、2022年は200万円台だったので、そこから考えるとやや値下がりしているという印象です。
ゼファー1100RSの買取価格については、買取台数が少ないため、情報は少ないです。2022年からの1年間では概ね100万円前後で買取されている様子です。
実際の細かい買取情報はゼファー1100RSの買取相場をチェック！
今後は平均中古価格が下がっていく可能性があります。
平均中古価格が高すぎて買い手がつかないためか、バイクショップは在庫として抱えているので、「仕入れが間に合ってる＝買取価格は下がっている」と考えられます。
ほかのバイクと比べ、ゼファー1100RSは頻繁に売り買いされるバイクではありません。そのため、「ゼファー1100RSが一台売れるか売れないか」が価値を大きく左右します。
まとめ
ゼファーの平均中古価格や買取価格はいかがでしたでしょうか？ 今回の値動きについては、あくまでも独自データをもとに立てた予想となっています。
ゼファーを所有している方は、売却の際には相場をしっかりと把握しておきましょう。 カチエックスでは、現在の実際の買取価格が見れます。
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