【タイトル】 YAMAHA V-MAXはいつが買い時?生産終了による影響とスペックも解説|買いたい新書 【本文】 VMAXは、その名の通り、1679ccの巨大なV4エンジンを搭載したヤマハの大型バイクです。
1990年以降は国内モデルが発売され、今でも根強いファンがたくさんいます。
そんなVMAXですが、平成28年度の排ガス規制等によって2017年を最後に生産終了となりました。
しかし、いまでも中古市場では多くの車体が取引されています。VMAXの取引価格は生産終了以降で上がっているのでしょうか。
「VMAXが欲しい!」というあなたのために、中古相場とVMAXの歴史を紹介します。
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VMAXとは
VMAXは1984年の「ストリートドラッガー」というコンセプトの華々しいデビューから、販売台数が累計10万台を超すヤマハのロングセラーモデルです。
当時から圧倒的な動作性能とアメリカンマッスルカーのような強烈な見た目で北米のファンを熱狂させ、その熱は世界中へ飛び火しました。
初代である、Vmax1200は発売当初日本では販売されておらず、逆輸入車が多く上陸しました。
2008年にはフルモデルチェンジ。排気量が1200ccから1700cc(1679cc)へと大幅に大きくなりました。これが2017年まで販売された現行車種となります。
VMAXは新車販売されてる?
残念ながら、VMAXは現在新車販売はされていません。
2017年からは「EURO4(2016年度版)」の排ガス規制をクリアしていないバイクは生産してはいけない事になり、VMAXは生産が終了してしまいました。
バイク業界では世界的に排ガス規制の動きがあります。
「EURO4」では従来の規制からして大幅に、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、窒素酸化物(NOx)といった成分を削減しないといけなくなったのです。
VMAXは2008年、EURO3の排ガス規制のときに開発された排気量1679ccの新型Vユニットエンジンを搭載、ヤマハがYZF-R1で培った電子制御スロットルとインテークの技術を導入し新型VMAXとして生まれ変わり、いったんは生産を続けることが出来ていました。
この変更のおかげでしばらくはVMAXはの生産は続くものだとファンは安心したことでしょう。
ところがそんなヤマハの企業努力もむなしく、VMAXは今回の厳しすぎるEURO4の規制には適合することができませんでした。
そんな事情から、VMAXは2017年の受注生産台数120台を最後に生産できなくなってしまったのです。
現在、VMAXを購入するには中古の車体を探すほかありません。
VMAXの中古販売相場
排ガス規制で、新車販売されなくなったVMAXですが、過去に販売された車体を中古で購入して乗ることは全く問題ありません。
「VMAXに乗りたい!」という方に向けて、現在の中古相場を紹介します。
結論、VMAXの中古相場は値上がりしています。
VMAX(1679cc)とVMAX1200(輸入車)の中古価格推移
このグラフは大手中古バイク販売サイトで出品されたVMAXおよびVMAX1200の平均中古価格の推移です。
2023年6月時点の中古相場は、国内向けVMAXは約86万円、輸入社のVMAX1200は約63万円です。
グラフを見ると国内向けVMAXは全体的に値下がり傾向で、輸入車のVMAX1200はやや値上がり傾向となっています。
一時期は新型コロナウイルスの影響で値上がりしていましたが、少しずつ落ち着いてきています。
今後は価格は落ち着いていくでしょう。ただ、価格が下落するには時間がかかりますし、バイク屋さんによっては「もう以前のような価格には戻らないのではないか」という声もあります。
生産終了していることもあり、状態が良い車体はどんどん減っていく可能性が高いです。現状安いとは言えませんが、価格が下がる保証もありません。状態が良い車体が見つかれば購入するのもありでしょう。
現在のVMAXの買取情報を見るならVMAXの買取相場をチェック!
生産終了直後の中古価格
ちなみに、VMAXが生産終了した翌年の相場も紹介したいと思います。
当時のヤフオクのデータが残っていましたが、2008年以降の1679ccのモデルが約100万円で取引されています。
現在の販売相場から見ると、お手頃価格だったと言えるかもしれませんね。
VMAX(1679㏄)の相場の推移 | 2018年3月 | 2018年4月 | 2018年5月 |
ヤフオク!の平均落札価格 | ¥1,130,000 | ¥1,100,000 | ¥1,157,408 |
【年代別】ヤマハVMAXの歴史を振り返ろう!
1984年 水冷4ストローク70°V型4気筒DOHC1,198ccに新機構VブーストシステムとGKダイナミクスによるマッチョなフォルムからドラッグレースを彷彿
出典:bike-lineage.org/yamaha/vmax/vmax12.html
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VMAXの歴史は1984年に発売された「Vmax1200」から始まりました。
当時のヤマハはヨーロッパでは人気があったものの、アメリカではイマイチ人気がありませんでした。
そこで、アメリカ受けを狙い「ゼロヨン10秒を切る」でかくて速いバイクである「Vmax1200」が生まれました。
出典:bike-lineage.org/yamaha/vmax/vmax12.html
Vmax1200は当時世界最高の145馬力を誇りました。それを支えたのが、名前の由来にもなっている「V-boost」です。
これにより、当時の最高馬力を達成した一方、燃費は10km/Lと最悪でした。
出典:bike-lineage.org/yamaha/vmax/vmax12.html
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北米から火がついたVMAX人気は世界中へ飛び火し、累計10万台を販売する大ヒットバイクとなりました。
2008年 1200ccから1700ccへと大幅に増大しFI化へ!R1の技術を応用しパワーアップ
出典:bike-lineage.org/yamaha/vmax/vmax.html
出典:bike-lineage.org/yamaha/vmax/vmax.html
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2008年に発売されたのがヤマハの至宝と言われるほど開発に苦労を要した現行のVMAXです。
名前と見た目こそVmax1200と似ていますが、中身は全然別物になっています。Vmax1200の新車価格が約100万円であったのに対して、VMAX初代の新車価格が約236万円であることからもわかるでしょう。
VMAXは排気量1679ccの新型Vユニットエンジンは初代モデルから500cc近くボアアップされていますが見た目は非常にコンパクトなサイズ感になっています。
これはヤマハがR1開発でも取り入れた、人機一体感を追求した「GENESIS」思想の表れとなっています。
なんと、VMAXは2007年に発売開始して、2017年に生産終了するまで一度のマイナーチェンジもありませんでした。それほどまでに完成されたバイクだったということです。
VMAXのスペックを詳しく解説します!
以下では、VMAXの最終型の基本的なスペックについてご紹介いたします。
諸元 | VMAX |
全長[車長] | 2395mm |
全幅[車幅] | 820mm |
全高[車高] | 1190mm |
車両重量 | 311kg |
ホイールベース | 1700mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 775mm |
燃料タンク容量 | 15L |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
満タン時航続距離 | 240.0 |
排気量 | 1679cc |
最高出力 | 111kW |
最大トルク | 15.1kgm |
最大トルク回転数 | 6000rpm |
最高出力回転数 | 7500rpm |
エンジン始動方式 | セルフスターター式 |
点火装置 | フルトランジスタ式 |
クラッチ形式 | 湿式・多板 |
変速機形式 | リターン式・5段変速 |
フレーム型式 | ダイヤモンド |
キャスター角 | 31° |
トレール量 (mm) | 148.0 |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク |
懸架方式(後) | スイングアーム式 |
VMAXのカスタムやメンテナンスの基本規格は?
内容 | VMAX |
点火プラグ標準搭載・型式 | CR9EIA-9 |
搭載バッテリー・型式 | YTZ14S |
エンジンオイル容量※全容量 (L) | 5.90L |
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 4.30L |
エンジンオイル量(フィルター交換時) (L) | 4.70L |
推奨エンジンオイル(SAE粘度) | 10W-40 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
タイヤ(前) | 120/70R18 |
タイヤ(後) | 200/50R18 |
ホイールリム形状(前) | MT 3.50 |
ホイールリム形状(後) | MT 6.00 |
ヘッドライトタイプ(Hi) | H4 |
ヤマハのサービスマニュアルでは以下が推奨となっています。
・初回1か月または500km、次は1000km、以降1年毎または3,000km毎
■オイルフィルター交換
・初回1か月または500km、次は1000km、オイル交換2回に1回
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