「バイクは乗らないと壊れるから定期的に乗ったほうがいい」と言われ困った事はありませんか?
・どのくらいの時間乗ればいいのか?
・どのくらい距離を走った方がいいのか?
・そもそもエンジンをかけるだけでいいのか?
などなど、分からないことが多すぎですし、不安になってしまいます。
理想は、壊れないなら壊れないで、手間はかけずにそのまま。もし壊れそうな条件なら、最低限の対策はしておきたいです。
ここでは、そもそも何が壊れてどのような問題がバイクに起きるのか説明した上で、最低限の対策について解説していきます。
そもそもバイクは乗らないと何が壊れるの?
「乗らないと壊れる箇所」は主に以下の3つです。
・タイヤ:半年後には空気が抜けきって凹んでしまい、跡がつくと使い物にならなくなる
・エンジン:本体が壊れるのではなく、周辺の部品が劣化してエンジンが動かなくなる
しかし、「壊れる」は語弊があり「劣化」が正しい言い方です。
「劣化が進むと→動かなくなる→動かない状態を放置し続けると→更に状態が悪くなる→修理が不可能になり→壊れる。」という流れになります。
なので、劣化が進んだ部品を交換すれば、バイクは通常通り動くようになります。また、完全に修理が不可能になる年月は最低でも10年~20年は必要で、10年放置してもエンジンが問題なく動く事もあります。
仮に、1~2年ほど乗らないのであれば、部分的にパーツが劣化するだけで完全にバイクが壊れてしまうことは滅多にありません。
壊れるのは部品。交換すればまた動く
例えば、バッテリーが壊れても交換すれば、またバイクは動くようになります。タイヤも同じ、消耗品なので交換すればまた動くようになります。
エンジンも同様です。乗らないとオイルが劣化して、ガソリンが腐るのでエンジンがかからなく事がありますが「エンジンがかからない=エンジンが壊れた」わけではありません。悪い箇所を交換すれば再び動くようになるので「劣化や消耗」といったほうが正しいです。
まとめると、「壊れる」はずいぶん乱暴な伝え方です。「劣化していく」という目線で、乗らないバイクをどう見ていくかがポイントになります。
バイクが壊れやすい原因3つ
壊れやすい原因:雨ざらしにすること
雨には酸が含まれているので一般的に「酸性雨」といわれていますね。 この酸がバイクのメッキや鉄部分をサビさせます。
1週間程の放置なら手で拭き取れるほどの、表面的なサビが出てくるだけで済みますが、1ヶ月を越えてくると簡単には取れないサビが増殖します。
サビの何が問題なのかというと、サビは鉄やメッキを溶かして穴を開けてしまうからです。サビはバイクの動きを悪くするだけでなく、見た目も残念な姿になり、あまり走っていても気持ちよいものではありません。
また、サビは価値を下げてしまいます。放置後に、仮に売ろうと思っても放置前よりは売値が随分と下がってしまいます。
どのように評価が下がるのかは、バイク査定表で分かる自分のバイクの価値をご覧ください。
そして、雨ざらしを避けるにはバイクカバーをかけましょう。 2000円ほどの安いバイクカバーなら半年は持ち、1万円のものなら2年は持つので、サビを防ぎやすくなります。
自分が乗らないと思う期間に合わせたバイクカバーを探してみましょう。
直射日光にさらす事
直射日光による「紫外線」がバイクの外装、塗装を劣化させます。
新車なら1年目、中古車なら3ヶ月目には直射日光による塗装の劣化が見え始めます。
この劣化とは、例えるならお家の外壁が白化する「チョーキング」と似たようなもので、色褪せてツヤが無くなってみっともない外観になります。
ただ、外装が劣化することによるデメリットは主に価値が下がる点だけです。外装が劣化するだけではバイクが動かなくなることに直結はしません。 稀に、関節的に外装の劣化によって外装のつなぎ目に隙間ができて、そこから雨漏りして中の電気関係をショートさせる事がありますが非常に稀です。
もうひとつ、紫外線で怖いのはゴム部品の劣化です。カピカピになって亀裂が入っているゴムを見たことがあると思いますが、バイクにも同じことがおきます。
新車の場合は、およそ6ヶ月目から、中古車は3ヶ月もしないうちにゴム部品の劣化が見え始め、ゴムの硬化→亀裂→故障の流れでバイクが動かなくなる事があります。
直射日光を避けるには「バイクカバー」をかけましょう。雨ざらしを防ぐときと同じですね。
ただ、直射日光の場合は地域によって日の強さがが違います。 東北地方は気温が低いので安いバイクカバーでも良いですが、関東など気温が高くなりがちな地域ではバイクカバーは1万円代のものを用意したほうが、強い紫外線を防ぎやすいのでおすすめです。
6ヶ月目にガソリンを入れ替えない事
ガソリンを交換しないといけない理由、それはガソリンは酸化してドロドロに液状化し、それがエンジンをかける部品を詰まらせてしまうからです。
また、ガソリンは揮発するのでタンク内がサビてしまいます。このサビもまた、エンジンをかける部品を詰まらせる原因になり、ガソリンを交換しないとエンジンが全くかからなくなります。
ガソリンは6ヶ月目には腐り始めるので、ガソリンを交換する必要があります。 そんな事できるのか?と思いますが、灯油を入れるのと同じ要領でシュポシュポを使って古いガソリンを抜いて、新しいガソリンに入れ替えます。その際にはガソリン携行缶を用意しておきましょう。2リットルタイプのものがあれば余裕です。
ガソリンは近くのガソリンスタンドで処分できるので、電話で対応可能か確認しましょう。場合によっては200円ほど処分費用がかかる事があります。
まとめ:劣化して困るのは価値が下落すること
以上、余計に不安を煽っていた「乗らないと壊れる」の内訳はお分かりいただけたでしょうか?
「壊れるのではなく、劣化して修理しないと長い年月をかけて動かなくなる」のがが正しい伝え方です。
しかし、注意しておきたいことが一つあります。それは、乗らないことでバイクの価値が下がってしまう事です。
バイクに乗らない、乗れない理由の中には「子の出産や、結婚、病気など様々な事情」があると思います。半年放置すれば、バイクの値段は購入価格の半分以下まで落ち込む事もあります。
今後お金が必要になる場面で、バイクを乗らないで置いておく事は金銭的にダメージがおおきいのです。
乗らないバイクは一度査定してみて、いくら将来の足しになるか確認することをおすすめします。
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