バイクを売るとき、色によって査定額はどう違うのか気になっていると思います。
また、バイクを購入した時に「売るときの事も考えて色を選んだほうがいい」と言われ、その理由が分からないまま売るのはどうかと思っている方もいるでしょう。
そのため、色の価値について知らないまま売ると「本当はもっと高かったのでは?」と、後で後悔するのは避けたいところです。
ここでは以下のような疑問に対して解説しています。
バイクを売るときに色の価値について知識があると、査定額を上げたり、乗り換えの色選びで損する事を減らせます。また、そもそも自分のバイクの色の価値について再認識するきっかけになります。
色によって値段はどれぐらい差があるの?
バイクを売るとき、色の価値を判断するためには、大きく分けて「単色」と「複数色」の2つに分けて考えます。
単色は見た目がシンプルで実用性の高いバイクに多く、複数色はデザインされていて趣味性の高いバイクに多く使われている色です。
バイクの売値や査定額は、次に購入する人のニーズによって決まるため、単色と複数色を分けて価値を見ていく必要があります。
単色の場合
以下は「人気色と価値(売却時の値段)の関係」を表した図です。
3000車種のバイクの色と値段を集計したものなので、あくまで「この色は人気が高くて売るときは他の色に比べて違うんだなぁ~」とざっくり掴む程度に見てみましょう。
全体的には、高級感があり、落ち付いた色調のマッド系やグレー、ガンメタリックのほうが高く売れやすく、レッドは視認性が高いので事故を起こしにくいと言われていることから、人気で価値も高いです。
そして、一般的に売りやすいと言われている「黒と白」は、マッド系と比べると値段は低いですが、値段は中間ぐらいです。 また、シルバーは人気があってよく選ばれるのですが、売るときの値段が他の色に比べて安い傾向です。
上記の図を実際の値段として出してみると以下のようになります。
バイクの色(単色) | 参考価格 |
---|---|
マッド系 | ¥390,000 |
グレー | ¥225,000 |
レッド | ¥202,000 |
ガンメタ | ¥188,000 |
ブルー | ¥167,000 |
オレンジ | ¥158,000 |
グリーン | ¥148,000 |
ブラック | ¥131,000 |
ワイン | ¥130,000 |
イエロー | ¥123,000 |
ホワイト | ¥106,000 |
ベージュ | ¥96,000 |
紺色 | ¥84,000 |
パープル | ¥71,000 |
水色 | ¥71,000 |
シルバー | ¥59,000 |
ピンク | ¥29,000 |
上記の参考価格は、業者オークションの取引データを元に、全ての排気量、3000車種をバイクの色別で取引価格を集計したものです。 完全に当てはまるわけではありませんので、あくまで傾向を掴む程度に参考にしてください。
結論、黒や白は人気で高く売れやすいですが、ガンメタやマッド、グレーのほうが高く売れやすいです。
そして、ピンクや紫は値段が低めです。また、空に同化して事故率が高くなると言われている水色も、良い色ですが値段は低めです。
2色以上の場合
以下は「人気色(2色以上)と価値(売却時の値段)の関係」を表した図です。
図には単色と比較しやすいようマッド色も入れています。
全体的に黒系の色は人気があって売るときの値段も高く、蛍光色や明るめの色は人気が減って価値も低めなのは単色と同じです。
そして、売るときに最も価値が高いのは「トリロール」、ついで赤のガンメタリック、カワサキカラーと続いてきます。
上記の図を実際の値段として出してみると以下のような結果になります。
バイクの色(複数色) | 参考価格 |
---|---|
白・赤・青 | ¥527,000 |
赤・ガンメタ | ¥513,000 |
黒・緑 | ¥497,000 |
白・赤・黒 | ¥461,000 |
黒・金 | ¥461,000 |
黒・グレー | ¥421,000 |
銀・ガンメタ | ¥391,000 |
マッド系 | ¥390,000 |
黒・オレンジ | ¥373,000 |
黒・黄 | ¥372,000 |
黒・青 | ¥368,000 |
青・銀 | ¥345,000 |
赤・銀 | ¥328,000 |
黒・銀 | ¥316,000 |
白・赤 | ¥306,000 |
黒・ガンメタ | ¥298,000 |
白・青 | ¥288,000 |
赤・黒 | ¥287,000 |
白・銀 | ¥280,000 |
白・黒 | ¥262,000 |
白・オレンジ | ¥247,000 |
紺・銀 | ¥246,000 |
黒・茶 | ¥229,000 |
黒・紺 | ¥224,000 |
白・緑 | ¥214,000 |
白・黄 | ¥214,000 |
赤・紺 | ¥188,000 |
青・黄 | ¥187,000 |
白・紺 | ¥140,000 |
赤・緑 | ¥140,000 |
白・紫 | ¥128,000 |
白・茶 | ¥111,000 |
黒・紫 | ¥103,000 |
白・ピンク | ¥72,000 |
茶・銀 | ¥63,000 |
2色以上になると、黒のほうが白よりも値段の高さで言えば上位になります。 黒と白では10万以上の差が開く様子もありますし、ピンクや紫、ベージュ系は単色と同様に値段は低めです。
しかし、バイクによって存在しない色、バイクそのものをイメージさせる色があります。分かりやすい例としてはホンダのPS250ですね。人気色はベージュです。 このような場合は、上記の図や値段とは全く違う値動きになり、基本的には高い査定額がつくようになります。
メーカーのイメージカラーは高く査定してもらいやすい
また、2色以上になるとメーカーのイメージカラーも含まれてきます。
メーカーのイメージカラーといえば、カワサキの「ライムグリーン」が有名で、最近のカワサキは黒とライムグリーンの2色モデルが主流ですね。
上記の図は各メーカーを想像させるイメージカラーをまとめたものです。
白赤青のトリコロールはホンダのイメージカラーだということがわかりますし、どのイメージカラーにも属さないマッド系は、黒や白に比べて値段で見ても人気度でみても万能なカラーだということも分かります。
まとめると、2色以上のバイクを売る時は、黒系が高く売れやすいです。 しかし、バイクの車種ごとに人気の色が存在するので、査定してみて上記の値段表と見比べて検討するのがよいでしょう。
傷ついてたら価値は下がるので直したほうがいい?
答えはNOです。基本的には塗装しなおしても(全塗装)修理費用以上に査定額が上がることはないためです。
ただし、外装以外は全く無傷の状態で、塗装をプロの業者に全塗装してもらえば、査定額は上がる可能性が残っています。でも、非常に稀な状況ですのでほとんど当てはまらず、塗装が下手な業者に当たると価値を下げる可能性もあります。
また、「自家塗装」する方がいますが、これは減額対象で価値をものすごく下げます。もしプロ並に自家塗装できるなら別ですが、そのためには最新の塗装設備が必要になるレベルです。
詳しくは傷ついたバイクを高く売るには?塗装や社外カウルについても徹底解説!をご覧ください。
高く売れる色は人気があるうちに!
ここ数年前までは、黒や白が人気の色で高く売れましたが、今はマッド系が人気です。 色のトレンドは常に変化していくので、買取相場も変わってきます。
そのため、売値に敏感な方は早めに査定するのがおすすめです。相場は毎週変化していきますので、特に人気色をお持ちの方は、値段だけでも把握しておくと後先が安心です。
\ ネットで完結!しつこい電話ナシ! /
【無料】買取価格をチェックするこれから乗り換えるならどの色を選ぶといい?
これから乗り換えを検討している方も多いのではないでしょうか? 色の価値が分かると、自分の好みか、値段の損得で悩むと思います。
結論、損得でバイクの色を選ぶ際、通常の単色、または2色を選ぶならマッド系か黒、白で大丈夫です。
しかし、色にこだわるなら、現行モデルか生産が終わった廃盤かのどちらかを買うかで結果が違います。
損得重視なら現行モデルと廃盤の色選びは分けて考える
まずは、現行モデルでオプションカラーを選ぶ際について説明します。現行モデルのオプションカラーを選ぶ際の注意点
オプションカラーは購入価格が1万5千円ほど高いですが、売却時には査定価格で1万円ほど上乗せされた査定額になるのが一般的です。
そして、年式が3年以上経つとエンジンや走行距離の状態を重視されるようになるので、オプションカラーの付加価値は下がっていき、最終的には通常カラーと同じ査定額になります。
分かりやすい例としてはカワサキNinja250の初期スペシャルエディションですね。白と緑を基調としたカラーで、数年経った今では価値は低めです。
つまり、オプションカラーは、今はトレンドでも、数年経つと価値が下がる可能性があるということです。 そのため、できるだけ損をしたくない方は、無難にマッド系か、黒や白を選ぶと良いでしょう。
しかし、そろそろ廃盤になりそうな現行モデルなら、以下の内容を見てから吟味する必要があります。
生産終了した廃盤モデルの色を選ぶときの注意点
逆に、生産終了した廃盤の買う場合についてです。
基本的に、バイクは趣味の乗り物でコレクション要素があることから、廃盤になるとバイクそのものの価値が上がりやすいです。 分かりやすい例として、ここ数年で生産終了したSR400のファイナルエディションカラーは新車価格を上回る価値に値上がりしています。当然、売るときも高く売れます。
ですが、生産終了してすぐのバイクがプレミア化するかどうか見極めるのは難しいです。すでに色の価値が目減りしている旧型のNinja250のSEカラーを選ぶようなミスはしたくないので、人気がない色を選ばないように注意しましょう。
旧車は古くなればなるほど色によって価格差が生まれます。 例えばカワサキのZRX1200ダエグは、ライムグリーンよりも黒金カラーのほうが高額査定になり、多い時で20万~100万ほど差が出ることもあるので、特に古いバイクの色選びには慎重になりましょう。